5月26日の晩に、日本では約3年ぶりに皆既月食が起こりました。
本来であれば高校天文気象部の観測会を開催するところですが、残念ながらこの日は1学期中間試験の2日目。
部員の皆さんには教員が観測したものを見せると伝え、試験勉強に集中して頂きました。

最初は関係教員間だけでの観測を企画したのですが、せっかくの機会ですので zoom を利用したオンライン観望会を開催することに。
月食を事前にシミュレートすると、天文台の東側には4階建ての校舎があり、地平線から月が昇ってから約1時間、天文台から月が見えないことがわかりました。
そこで、オンライン観望会は天文台と東の空がよく見える場所からの二元中継とし、準備を重ねました。

しかし、当日はあいにくの曇り空。
月が半分ほど欠けた頃に、1分間ほど月が見えた際は歓声が上がりましたが、その後、月は顔を出すことなく月が赤く光るはずの皆既月食は終了してしまいました。
泣く泣く後片付けをしていると、元の形に戻りつつある月が見えてきて、急遽天文台から雲越しの月を撮影した次第です。

月食中継は教職員の方々、最大で20名ほどの方にご覧頂くことができました。
天気が悪く残念ですが、暗い中で月が覗くのを待ちわびる、夜間観望会の独特の雰囲気を味わって頂けたのではと思います。

今年11月19日にも同じような月食があります。
この時にはぜひ今回のリベンジをしたく思う次第です。