今年度から新たにスタートした「ゼロから学べるデータ分析講座」の学内最終成果発表会が1月13日(土)に開催されました。

この講座は、夏休み2日間の集中講座(基本的なExcel(Microsoft社)操作から、基本統計量やデータ分析講座等)をおこないました。2学期からは、プロ野球、プロサッカー、プロバスケットボール、剣道、陸上等の興味関心のあるスポール種目に分かれ、グループや個人でデータを収集し、9月~12月まで月に1度のペースで集まり、分析をしてきました。

なお、本講座の運営は(株)Novathに委託し、メインファシリテーターは近藤啓太氏(中高卒)が務めてくださりました。

<最終成果発表大会にて発表された種目と発表タイトル>

●ラグビー「ペナルティが及ぼす勝敗への影響」
●サッカー「セットプレーによる勝率の変動」
●テニス「どうしてジョコビッチは最強で居続けられるのか」
●サッカー「サッカーにおけるヘディングの重要性」
●野球「安定感抜群?オリックスのリリーフ陣」
●サッカー「日本男子サッカーは海外選手を取り入れるべし!」
●バスケ「バスケって結局身長ゲーなの?」
●サッカー「結局サッカーはお金なのか」
●剣道「データ分析が示すコロナ禍剣道における勝利の方程式」

会場は、今年度改装したばかりの新しい視聴覚室Bです。壁一面のホワイトボードに備え付けのプロジェクターから発表用ポスターを映し出し、プレゼンを行いました。

オーティエンス賞は、バスケットボールの身長に着目して分析した筒井さんでした。チームメンバー全体の平均身長と年間順位を比べたところ、優位な相関が認められなかったものの、個人で検討した結果、チーム貢献度は身長が高いほど優位な傾向があることを導き出しました。

審査員賞は、剣道の「コロナ禍のルール変更にともなう戦法の特徴」について分析した井上さんでした。まず、井上さんは、試合の映像データから分析項目を抽出し、データセットを作るところから一人で取り組みました。苦労した分、コロナ禍にルール変更のあった鍔(つば)競り合いの特徴を顕在化させることができました。この結果を受け、自らのクラブ活動の練習にも活かしているそうです。

全てのチームは、これから更にブラッシュアップし、学外コンテスト等へ挑戦する予定です。

一連の講座に参加した生徒の感想を紹介します。

先生に勧められて参加しました。将来は公務員になりたいと思っているので、データ分析ができると強みになると思います。この講座にはデータ分析をやりたいデータ派と、サッカー経験者などスポーツ派の2タイプの生徒がいます。「お金をかければ強くなるのか?」「身長が高ければ勝てるのか?」など、今までの偏見をちゃんと分析していて面白かったです。将来、大学生や社会人になっても活かしていきたいです。(高2男子)

スポーツが好きなので参加しました。夏休みの時点でやりたいことが2つあって、会社経営をやってみたいのでSEIKEI Startup CAMP in GOTOに参加したのと、スポーツアナリストの仕事に興味があったのでこのデータ分析講座に参加しました。将来はNFLの分析をやってみたいと思っています。予定通りにいかないことも多く、自分としてはもっとやりたかったです。コンペまでにより良いものに仕上げられるようにがんばります。(高2男子)

主催:進路指導部、株式会社Novath(https://novath.co.jp/
本プログラムは、一般財団法人三菱みらい育成財団からの助成金を受けて実施運営されています。

新しい視聴覚室Bでのプレゼン
サッカーの強さとお金の関係を発表
質疑応答にも一生懸命答える
オーディエンス賞
審査員賞
(株)Novath 近藤啓太氏
最後にみんなで記念撮影