成蹊LIFE vol.5

英語教育における
多彩な取り組み。

成蹊中高では「英語は使いながら身につける」を合言葉に、毎時間活発な「言語活動」を展開しています。大学受験のための英語力はもちろん、その後の人生で役立つ実践的な英語力が習得できる、成蹊ならではの取り組みをご紹介します。最後には学校説明会等のご案内もあります。そちらも是非ご覧ください。

成蹊中高の英語教育の特徴

InputとOutputのバランスを大切に

成蹊中高の英語教育では「読む」「聞く」という英語を自分の中に取り入れる活動(インプット)だけでなく、「話す」「書く」という英語を自分の外に出す活動(アウトプット)も重要視しています。単語を覚え文法を理解することだけでなく、吸収したことを実際に自分で音読する、それを使って英語で書くという体験を通して、理解をより深め知識を定着させるよう取り組んでいます。さらには「先生と生徒」だけでなく「生徒同士」の双方向的なコミュニケーションの機会を設け、生徒が「英語を使い、楽しむ」ことができるよう指導を行っています。

英語を使いながら、受験指導は着実に

英語を使って身に付けることは大切にしながらも、例年7~8割の生徒が成蹊大学以外の大学へ進学する本校では、大学受験指導につながる英語教育を行っています。中1~高2では日本人教員による授業と英語母語話者教員(ネイティブ・スピーカー)による授業があります。中学から英語を使いながら学習することで、最初はアルファベットからスタートしても、学年が上がるにつれて様々な言語活動を行えるようになります。

習熟度に合わせたグレード別クラス編成

中1では英語学習経験(小学校での授業数など)に基づき、1クラスを2分割して授業を行っています。中2・中3では、ホームルーム単位の授業になりますが、海外滞在経験者および同等の力を持つ生徒は「帰国生英語特設クラス」で学びます。高校からは習熟度別クラス編成となり、高1は2段階、高2・高3は3段階のグレード別クラス編成を採用しています。

Pick Up

成蹊高校1年の英語の授業は学力別編成になっています。2クラス(約80名)を3分割します。大体、上位1クラス(約30名)と普通2クラス(約25名×2)となります。ここでは、上位クラスに(約30名)ついて説明します。英語は週6時間ありますが、ここではEnglish Communication 1(4時間分)だけ紹介をします。

このクラスにはいわゆる帰国生が三分の一程度います。一言で帰国生といっても、英語圏に滞在した人ばかりではありません。また、滞在期間の個人差も大きいものがあります。つまり、帰国生といっても英語の習熟度には個人差が大きいのです。ただし帰国生は、日本の普通の中学校で英語を勉強してきた人と比べると、英語への慣れ、という面で優れている人が多いようです。中には相当流暢に英語を話す生徒もいます。帰国生ではない一般生にとってみれば、大きな差があるように感じるかもしれません。

こういう個人差を念頭に、授業では帰国生と一般生のコミュニケーションが円滑に行われる配慮が行き届いています。授業の最初は2人の生徒がペアになって、会話の練習をします。帰国生の中にはそれまでは英語を自然に使っていた人が多く、発音にそれほど注意を払わなかった人もいます。それでは一般生に通じないことを知り、より丁寧で正しい発音をするようになります。一般生も帰国生と一緒に練習することにより、音声表現が短期間で格段に向上します。

英語の先生は日本人ですが、できるだけ丁寧な英語を使って授業をします。授業で配布されるプリント類も実に親切に作成されています。授業中に先生がする英語の質問も文字化されていて、家庭学習で多いに役立ちます。すべて英語で書いてありますが、慣れてくると、まるで英語の授業時間はちょっとした留学気分です。

一週間のうち、3時間はこんな調子で過ごします。もう1時間は特別な時間です。ティーム・ティーチングです。ネイティブ・スピーカーの先生といつもの日本人の先生が協力して授業をします。概ね、ディスカッションやディベートなどスピーキングの活動に充てられます。スピーキングでは単に英語の発音だけでなく、話す中身も大事ですね。でも、大丈夫。日本人の英語の先生と過ごす3時間で十分に準備をします。帰国生も一般生も分け隔てなく自由に発言し、英語の会話を楽しみます。みんなとても大好きな時間です。

家庭学習ではたくさん英語の文章を書きます。そして、それを先生にEメールで送ります。先生は添削をしてくれます。翌日には生徒の作文がプリントとなって、みんなで共有します。いろいろな生徒が書いた生の英語に触れることができます。お互い励まし合って努力することがこのクラスの大きな特徴です。(四方雅之)

その他の取り組み

成蹊高校では、英語運用能力向上のためのプログラム、ITC (Intensive Training Course of English)を定期的に行っています。これは東京学芸大学で40年近く続いている英語教育ゼミの活動に着想を得たものです。生徒は日本語を一切使わず、英語のみを使って一定時間を過ごします。英語を話したくなるタスクが多数用意され、口から思わず英語が飛び出してしまいます。タスクは、ロールプレイや問題解決ゲーム、アフレコなど様々です。休憩時間の友達同士のおしゃべりも全て英語で、一切の日本語使用を禁止しています。つまり、日本にいながら留学と同じように英語を使う体験ができます。繰り返し参加することで、英語運用能力(聞く、話す、読む、書く)を伸ばすことができ、新大学入試に対応できる英語力を身に付けることができるでしょう。

本校の生徒は、授業でも様々な言語活動を通して、活発に英語を使っています。「もっと英語を使いたい」と英語学習に意欲的です。このような生徒の多くが、さらなる学習の場を求めてITCに参加します。2018年度7月開催時には約60名が参加しました。全ての学年、あらゆる学力層の生徒、留学生、帰国生が集まり、英語科教員と一緒に英語での交流を夢中になって楽しみます。このような体験を通して、英語に対する抵抗感がなくなり、より流暢に英語が話せるようになります。参加生徒からは、大好評のプログラムです。

生徒たちの声

  • 普段、長い時間英語で話すことがないので、ITCの後は達成感があった。
  • 失敗してもいい、みんな気にしていない、と思えたことで気軽に英語で話せていた。
  • なんとか通じて楽しかった。英語しか使えない環境でもっとしゃべることができるようになりたい。
  • 発音が苦手なので、ITCに来てよかったと思っています。また来たいです。
  • 私のような帰国生でも楽しめる内容でした。(教科書がない!)次もITCには参加したいです。
  • 内容が「え!」っていう驚く内容でした。難題だったけど、楽しめるような内容でした。

「TOEFL講座」

成蹊学園国際教育センターが主催している、高校生を対象としたTOEFLの対策講座です。主に英検2級レベルの生徒が集まり、学外の講座よりも安価で受講できます。本校からは毎年、海外への進学者や留学希望者がいますが、国内大学の入学選抜試験(AOなど)の目的にTOEFLに取り組む生徒も少なくありません。もちろん、自分の英語力向上のために取り組み、勉強の幅を広げる良い機会としている生徒も多いです。

英語を有効なツールとして、今後の人生に活かしてほしい。

(英語担当・齋藤敬子先生からのメッセージ)

 スポーツは見ているだけじゃ上手くならないですよね。また、基礎練習だけやっていても試合には勝てない。英語も同じだと思うんです。単語を覚え、基礎的な文法を理解し、吸収したことを書いたり、話したりする、つまりOutputすることで、はじめて自分の血肉となる。そして、失敗してもいいからどんどんチャレンジすることで、成功したときに喜びや感動を味わうことができ、好きになっていく。成蹊中高ではそうした考え方を大切にし、「英語は使いながら身につける」ということをさまざまな局面で実践しています。
 一方で、英語は大学受験における重要な科目のひとつです。受験に挑む生徒が多い本校では、勉強に必要な知力、体力、気力を鍛えながら、受験対策にも注力しています。海外の大学へ進学する生徒、大学入学後に留学をする卒業生など広い視野と大きな夢を持って勉強や努力を続けている生徒が成蹊には多くいます。大学進学は勿論、その後の成長も私達にとっては大きな楽しみです。
 みなさんにお伝えしたいのは、英語の習得自体を目的とするのではなく、英語を有効なコミュニケーションツールとして今後の人生に活かしていってほしいということです。英語が使えることで、世界の多様な価値観に触れることができますし、将来の選択肢も広がります。ぜひ成蹊中高で、英語を楽しみながら身につけ、しっかりと大学受験も突破し、今後の人生を切り拓いていってもらえたら嬉しいですね。

齋藤敬子先生

学校説明会・学校見学を実施しています。

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