成蹊LIFE vol.6

数学における
受験指導体制。

成蹊LIFE第6回では、前回の英語に引き続き、「数学の受験指導」についてご紹介します。今回は、成蹊高校の数学における受験指導体制を中心に、成蹊独自の取り組み、先生からのメッセージなどを通して「なぜ数学を学ぶのか」といった内容まで、幅広くご紹介します。

成蹊中高の数学教育の特徴

成蹊高校では、1年次、成蹊中学からの内部進学生には週6時間、高校からの入学生には週7時間の必修授業を設定しています。また、2年次は週6時間の必修授業を設定しています。2年次には文系と理系に分かれますが、文系の生徒も数学6時間が必修です。この2年間で数学の土台の部分を全員がしっかりと学んで、3年次にどのような進路に進む場合にも対応できるようになります。このような、偏りの無いカリキュラムは成蹊の特徴のひとつであると言えるでしょう。3年次には、コースが細かく分かれます。文系では数学受験(国公立大・私大)のコース、成蹊大学推薦希望者向けのコースがあります。理系では理工系学部や医学部受験向けのコースの他に、歯・薬・獣医系の受験コースがあります。理系は週8時間の授業数を確保していますので、基礎から応用までを幅広く扱います。受験のコースでは、入試問題集を用いて受験に対応できる力を養う授業を展開しています。

Pick Up

習熟度別分割授業

高校1年次から、少人数制による3段階の習熟度別分割授業を行っており、数学が苦手な生徒にはより丁寧に、得意な生徒にはより高度な内容まで指導しています。

高3 数学C・行列の応用
前回の授業で行った課題の答案を返却、ミスが多かった箇所を中心に解説します。
高3 数学C・行列の応用
数学Ⅲ・Cで使用している教科書の基礎が終了し、応用問題の練習を中心に授業を進めています。
高3 数学C・行列の応用
数学の授業は諦めずに続けることが重要です。難しい内容も1つひとつを丁寧に、根気よく生徒と向き合って学んでいきます。
高3 数学C・行列の応用
授業終了後、理解できなかったところを質問することで、分からないまま終わるのではなく、次のステップへと進むことができます。

放課後の授業「演習」―数学の場合―

週1日放課後の7・8時間目を利用して、高校2・3年生を対象に、希望者参加による「演習」の授業を行っています。これは完全に受験を意識したもので、各大学の入試問題を扱ったり、センター試験対策を行ったりしています。演習は各教科にいろいろなコンセプトで設置されていますが、その中で受験対策として開講している数学の演習は一味違う存在です。高度なレベルの生徒が集まり、教員の熱心な指導のもと切磋琢磨しています。

高2 数ⅠAの入試問題演習
入試問題は応用力が試されることもしばしばです。くり返し問題を解きながら、身につけた知識をどのように展開すればいいのかを学んでいきます。
高2 数ⅠAの入試問題演習
一人で分からない問題は時には友だちと考え、時には先生に教わりながら解決できるまで根気よく頑張ります。
高3 数学A・個数の処理
この日の授業は「二項係数の性質に関する問題演習」について解説しました。
高3 数学A・個数の処理
ミスをしやすい箇所や重要なポイントをしっかりと押さえておくことで複雑な問題もスマートに解が導き出すことができます。

生徒たちの声

  • 順序立てた解法の作成や論理的な思考などが身につきました。(高2・男子)
  • 問題を見た時にすぐに解き始めるのではなく、解法の見通しを立ててから取り組むようになりました。(高2・女子)
  • 高1の時はよくわからなくて、そのままにしてしまったところを授業で扱ってくれたりするので苦手が減りました。(高2・女子)
  • 数学の問題で目線を変えることの大事さを知りました。(高3・男子)
  • 問題を解くことが前よりも楽しくなりました。(高3・男子)
  • 2時間という長時間にわたる授業で苦手な数学に取り組み、忍耐力が付きました。(高3・女子)

その他の取り組み

数学では中間テスト・期末テスト以外に、春休み、夏休み、冬休みの長期休暇明けに独自のテストを行っています。長期休暇の際には必ず宿題を課し、その成果をチェックするためです。また、生徒の実力を定期的に測り、数学の苦手な生徒を少しでも減らすために、通常授業内でも小テストを頻繁に実施しています。
教員による手作りのプリントなど、オリジナル教材を使用することも多いです。あくまで文科省の指導要領に沿った内容ですが、そこには各教員のオリジナリティがあり、その分授業にも熱が入ります。

数学担当・伊藤先生からのメッセージ

外部受験を検討している高校3年生、また受験科目やコースの選択で迷っている生徒に伝えたいことはありますか?

数学担当としてみなさんにお伝えしたいのは「諦めないでほしい」ということです。数学は勉強してもすぐには成果が出づらい科目です。なかなか数学の成績が伸びないので志望校を諦める、というのではなく、ギリギリまで粘ってみてください。「受験直前になって、問題が解けるようになったと実感できた」と言う卒業生の人もいます。「幾何学に王道なし」という有名な言葉がありますが、数学を手っ取り早く勉強する方法はありません。時間をかけた地道な努力が数学の勉強には必要です。そしていつか視界が開けて豊かな数学の世界が見えてくるはずです。

高校数学担当 伊藤靖彦先生

若者の数学離れが叫ばれて久しいですが、あらためて数学を学ぶ目的について、伊藤先生はどのようにお考えですか?

もちろん目的のひとつとして「受験に合格するために学ぶ」ということはあると思います。しかし、そのためだけに数学を学ぶ、というのは少しさびしいですよね。ここからは個人的見解ですが、大学入試で扱う数学が将来すべての人に必要かというと、必ずしもそうではありません。そんな中でなぜ数学を学ぶのか。そのひとつの答えとして、数学は「問題解決能力を養う」ということがあります。
大学を卒業し社会に出て仕事をすると、誰もがさまざまな問題に直面し、それを乗り越えていかなくてはなりません。数学のように明確な答えがある、ということは多くないですが、決められた条件・ルールの中で問題解決の道を辿っていく、そういう意味では数学と似ています。目的を達成するために何をすればいいのか、与えられた条件をどのように使うのか、そのロジックの組み立て方の訓練を行うのが、数学という科目なのです。
そして、数学には学問としての純粋な面白さがあります。少しでも多くの生徒に数学の楽しさが伝わるような授業を、教員一同心がけていきたいと思います。

高校数学担当 伊藤靖彦先生

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