6月20日、中学3年生から高校3年生の希望者を対象に、生物科企画特別講義「見て触れて解剖して。五感で深海魚の多様性を体感しよう。」を行いました。
昨年に引き続き今年も、講義のみでなく家庭科との共同で調理実習を行う「学んで味わう」企画となりました。
講師の猿渡敏郎先生は成蹊中学・高等学校OBで、現在東京大学大気海洋研究所海洋生物資源部門に所属されており、海洋生物学者を目指された契機や魚類学、現在のご自身の研究についてなどユーモアを交えつつお話しくださいました。
今年は、お話の後に実際に深海魚が1人2~3匹ずつ割当てられ、解剖をしながら魚類特有の骨格構造について観察しました。
生徒達は直に触れる深海魚に歓声をあげ熱心に観察していました。
講義の最後には、「成蹊の恵まれた環境を活かし、進路について真剣に向き合ってほしい」と後輩たちに力強いメッセージをくださいました。




調理実習では、ギスをはじめ、ミドリフサアンコウ、ギンメダイなど数種類の深海魚を使い、生徒自ら魚を三枚におろし、ピザ、アクアパッツア、ペペロンチーノを作りました。
それぞれの料理に使う魚の種類は、生徒が選んでいるので各班でオリジナルの味に仕上がっていました。




参加した生徒には、海洋学について学ぶとともに、さまざまな深海魚に触れ、調理し、味わう貴重な経験となりました。