6月20日(木)の5,6時間目に大学の先生方を招いて、模擬授業が行われました。生徒たちは21講座の中から、興味のある分野の2講座を選び受講しました。

横浜国立大学都市科学部建築学科の藤原鉄平先生からは「建築を考えることは未来を考えることである」というテーマで講義をいただきました。藤原先生からは生徒へ多くの"問い"が与えられました。「勉強」と「学問」の違いとは?からはじまり、デザインとはなにか?そもそも最初に土地の所有権を持っていたのは誰なのか?良い建物とはなにか?答えはわかりませんでしたが、先生も全員の名前を覚えてくださり、本当のゼミのように私たち16人の生徒と向き合って、答えることを恐れない雰囲気をつくってくださり、みんな深く思考し、発言することができました。「自分の原風景について考える」という課題では、自分の記憶のエレベーターを一番下まで降りてみて、その最下層(一番過去)の記憶のイメージを絵にして発表しました。人それぞれ違うと思いきや、共通する要素もあり、さらにそこには裏付けされた説もあることに驚きました。みんなの知的好奇心は刺激され、この大学で学びたいと素直に感じました。今日のような体験を通して、大学へ行き、自分なりの"問いを学ぶ"に挑戦してみたいと感じました。

北里大学理学部化学学科の犬井洋先生から「光化学への招待」というテーマで講義をいただきました。生徒からは「光の性質や大学では何が学べるかなど分かりやすく解説して下さった。好奇心をそそるような話や実験を沢山行ってくださったので、とても楽しく、これを機会に受験勉強を頑張ろうと思った」という感想が寄せられました。

また、今回の模擬授業で学んだこともポートフォリオに記録していきます。そして「学び」から得た新たな「気づき」を蓄積し、進路選択、自己実現につなげて行きます。

高校2年生は一学期に進路部主催のさまざまな進路企画に参加しました。初めに文系講演会、成蹊大理工学部研究室オリエンテーリングを行い、今回の21大学・分野ごとの模擬授業を行いました。期末試験後には、現在大学に通っている卒業生の先輩たちから大学生活の様子や、どのようなことを考えて進路選択したかを聞くという企画があります。これらを踏まえ、11月までに高校3年生のコース選択をすることになっています。コース選択をするために、生徒たちは、夏休みを中心に、オープンキャンパスや大学のイベントへ参加したり、担任や保護者と相談したりして自分の高校卒業後の進路を考え、目標を明確にしていきます。