8月26日から29日まで高校2年生の学習旅行「民族と歴史をたどる北海道コース」が実施されました。このコースは、アイヌ文化や歴史について学ぶことを中心に生徒からの提案によって、今年度、新たに作られたコースです。

1日目は小雨の中、支笏湖を散策。真冬でも滅多に凍らないことに驚き、雄大な自然に圧倒されました。夕食では名物のジンギスカンを味わいました。

2日目は、北海道博物館でアイヌ文化についての講義を受け、アイヌ民族の歴史を始めとして北海道開拓の歴史について学びました。その後は北海道箱根牧場へ。酪農について学び、生キャラメル作り、乳搾り、乗馬を行いました。普段口にする乳製品や肉製品は生き物を頂いているということを改めて感じました。

3日目は、札幌ピリカコタンで、アイヌ民族の住居や衣装、生活、祭りに使った道具に触れ、アイヌ民族の文化を体感することができました。生活に利用したとされる植物に触れて臭いを感じるなどアイヌ民族と自然との関わり方を学びました。その後はバスで函館方面へ向かい、大沼でカヌー体験です。午前中からの雨がやみ、曇り空でしたが大沼の湖上を満喫することができました。夜は函館山からの夜景観賞でしたが、あいにくの曇り空で一面真っ白。壮大な夜景はまた次回の楽しみとなりました。

4日目は、函館市内にある北方民俗資料館でアイヌ民族の歴史について、世界でも数少ない貴重な資料を見ながら説明を受けました。アイヌ民族と中国との交易や、本州の和人とのやり取りなど新しい発見に驚きの連続でした。

書籍やインターネットで何でも調べることができますが、現地の博物館や資料館で実物の資料を見たり、一部には触れたりすることで、より深く体験として理解することができました。