10月31日(木)5限に中学3年生が、感染症疫学研究者の落合利穏氏の講演を聞きました。落合氏は1991年に成蹊高校から米セントポールズ校に留学し、その後、米ジョンズ・ホプキンス大学、英オックスフォード大学などで疫学を研究。落合氏は事前に送った221枚の質問項目を統計的に分類し、成蹊中の3年生が何の話を聞きたいかについて、「疫学・公衆衛生」「留学・海外生活」「障がい・福祉」「成蹊」「経験」「アドバイス」の6つのテーマに分けてお話をしてもらえました。発展途上国のために働きたいと思ったら自分のしたい仕事は日本にはなかったこと、200年前のロンドンで空気感染と思われていたコレラの原因が水や食べ物にあることを突き止めた研究者の話、自身が経験されたプールでの事故と障がいの話など、いろいろな話を聞きました。

"Is the glass half full or half empty?"

半分だけ水が入っているコップを見たときに、「もう半分しか残っていない」と考えるか「まだ半分残っている」と考えるか。挫折したり悩みがあるときも、くよくよせずにポジティブに考えるという強いメッセージがありました。

最後は生徒からの質問です。

「留学中に最も挫折したことは?」

「挑戦するときにリスクがあるので怖いのですが?」

「英語をどのくらいで習得できましたか?」

「ポジティブになれないときには?」

「夢が決まった時は一直線に目指すのが良いか、それでも寄り道をした方が良いか?」

次々に質問が出て、最後は時間切れになりました。今年70周年を迎えた成蹊とセントポールズの交換留学も身近に感じられる時間となりました。