高校生徒会震災復興パートが、2021年3月に2回にわたり、東日本大震災の被災地の復興状況に関する勉強会をオンラインで行いました。高校生徒会震災復興パートが中心となり、震災の翌年から毎年夏にボランティア活動を行ってきた、岩手県宮古市田老地区の方からお話を伺いました。昨年は新型コロナウイルスの影響により現地に訪問することができませんでしたが、今回はZoomを活用し、東日本大震災から10年経過した復興状況を知ることができました。
1回目は東日本大震災からちょうど10年となる3月11日。現役生徒会メンバーとOBが参加して、現地の防災ガイドの方から復興状況のお話を伺いました。本校の生徒会が今まで行ってきたボランティア活動を振り返りながら、現在の様子を教えていただきました。
2回目は終業式のあった3月24日。まず、本校と関わりの深い「田中菓子舗」さんの店主から店舗の復興状況のお話を伺いました。事前に注文した看板商品「田老かりんとう」を食べながら商品に関する説明もしていただきました。その後、田老の街を歩いて「学ぶ防災」というオンラインガイドツアーを実施していただきました。防潮堤に上がり、田老の町を一望し、復興状況の説明を受け、最後に震災遺構である「たろう観光ホテル」の最上階の客室から海の様子を見て、震災時の様子を伺いました。

 震災から10年が経ち、町の整備は進んでいるものの、人口減少などによるコミュニティの復興が進んでいないという課題があるなど、貴重な学びがありました。