8月21日、今年7~9月に開催された成蹊中高と武蔵野ふるさと歴史館の共催展示「武蔵野地域探究」の関連講座2つが、武蔵野ふるさと歴史館で開催されました。

午前の関連講座は、田中博春教諭による、「武蔵野市97年間の気候変化と気候変動への適応」でした。

地球温暖化が叫ばれる今日、武蔵野市でも実際に気温が上昇しており、そのペースは100年間あたり+3℃であること、近年は猛暑日日数が増加していることなどが紹介されました。同時に、温暖化対策のひとつとして「気候変動への適応策」があり、その社会実装の実例として国内の米どころの変化やリンゴの生育適域予測が紹介されるとともに、適応策の今後の課題が解説されました。

午後の関連講座は、渡邉剛教諭による、「成蹊人と武蔵野研究」でした。

旧制成蹊高等学校教授・藤原音松による武蔵野史研究と、新制成蹊大学政治経済学部がおこなった武蔵野市綜合社会調査を中心に、過去の成蹊学園関係者が武蔵野研究に果たした功績が解説されました。

当日には地域や他の学校関係者の方々が多数来場されました。成蹊中学・高等学校の教員の専門的知見や、成蹊学園が地域研究に残した足跡に触れていただく貴重な機会となりました。