成蹊高校の家庭科では長年に渡り、夏休みの課題として「人の一生と家族・家庭及び福祉」に関連する内容のテーマ学習に取り組んできました。以前はクラスの授業内での発表だけでしたが、昨年から外部の審査員を招き、クラス代表によるチャンピオン大会を開催しています。今年は「成蹊家庭科シンポジウム もっと3C‼(CHALLENGE, CHANGE, CREATION)」にリニューアルして開催しました。

各クラス代表のテーマは次の通りです。

A組代表 「妊娠できなくなるリスクとあなたはどう向き合う?」
B組代表 「映画史から見る差別」
C組代表 「天文気象部の私たちが考える女性研究職の現状とこれから」
D組代表 「性を学ぶということ」
E組代表 「なぜ今更LGBTQ+?」
F組代表 「子どもの発達を促す知育玩具」
G組代表 「もし働かない人がいなくなったら」
H組代表 「コミュニティになじめない子たちに周りができる支援」

金賞を受賞したのは、実際に知育玩具を制作し、科学的見地も取り入れて発表したF組代表です。音が鳴る、触り心地がぷにぷにしている等、中身を変えて作った布製ボールは、子どもの興味を引き、発達を促すという内容でした。子どもの反応を動画で見せるなど、ユニークで説得力のある発表でした。

銀賞は再現CGや性教育のパンフレットを自作したD組代表、銅賞は子宮頸がんのワクチンについて発表したA組代表が受賞しました。

惜しくも受賞できなかったクラスも、それぞれ独自の視点で課題に切り込んでいて、レベルの高いシンポジウムとなりました。