11月8日(火)の宵に、皆既月食が起こりました。
成蹊高校では、天文気象部がこの月食を捉える観測会を開催。
理科棟屋上の望遠鏡にカメラをつなげ、中学と高校の全校生徒に向けて、赤く染まった月をライブ中継しました。

中継では、欠けてゆく月を背景に、天文気象部の部員がそれぞれの得意分野の話を披露。
月食の話、星座の話、惑星の話、天文学の話、宇宙開発の話など、いろいろな話を聞くことができました。

今回の皆既月食は、天王星食が同時に起こる大変めずらしいもの。
太陽-地球-月-天王星の4つの天体が、この順序で寸分違わず一直線に並ぶ必要があります。
今回と同様の現象を見るには、2344年7月26日の夜に起こる、皆既月食中の土星食まで待たなければなりません。

皆既月食が終わるころ、天王星に月が徐々に接近。
20秒弱の時間をかけて、青緑色の天王星が、赤い月の向こう側にゆっくりと沈んでゆくようすを見ることができました。

恐らく誰も見たことがない天文現象に遭遇し、天文気象部の部員の興奮はMAXに。
天文台のスリットから覗く月をバックに記念撮影をして、観測会を終えました。

月食の翌朝には、多くの方から皆既月食を見たとお伝え頂きました。
ゆくゆくは、学外の皆様にも中継を公開し、天文現象を見る楽しみを多くの方と共有できればと思います。

<参考>