2024年6月28日、高校2年生の選択科目「工芸演習」において、1学期の課題プレゼンテーションが行われました。1学期の課題は「セカイを変えるロゴマークデザイン」。生徒たちはそれぞれの視点から「セカイを変える」をテーマにロゴマークのデザインに取り組みました。

 課題の「セカイ」は、生徒自身の感情から全世界で起きている事象まで各自が直面している問題や関心事などの今変えるべきジブンゴトを、「変える」は、良い方向へ導くことや良いものを持続可能にすることを意味しています。生徒たちは、まず、セカイの課題を考え、課題を改善・解決するための行動を考え、そして、その行動を象徴するモチーフを考え、それらをすべて包括したロゴマークのデザインを作成しました。

 発表会では、9名の生徒がそれぞれのデザインとコンセプトを発表し合いました。互いに感想や疑問、発表者へのメッセージを記入し合う時間が設けられ、一人ひとりの作品について理解しました。

 各デザインは、それぞれが自分自身に向けたメッセージとして表現されており、特に色へのこだわりが強く感じられました。色彩やマークの形状を通じて、各自の考えや感情、社会へのメッセージが巧みに表現されていました。

 この課題を通じて、生徒たちは自分たちの考えを形にする喜びと、そのデザインが持つ社会的な影響力について学びました。今後も引き続き、自分たちのセカイを良い方向へ変えていくための活動が期待されます。2学期は成蹊高校ならではの「建築設計課題」に取り組みます。成蹊でしかできない造形教育に、今後も是非ご注目ください。