2026年3月7日(土)、第77回成蹊高等学校卒業式が挙行されました。ご来賓の方々、保護者の皆様にもご列席いただき、本館大講堂で行われました。また、別会場ではライブ配信をご視聴いただく席も設けました。
式の最後に、中高吹奏楽部によるお祝いの演奏も行われました。「ひまわりの約束」「威風堂々」などの心のこもった演奏に卒業生たちは胸を熱くしていました。
卒業生代表の答辞をこちらに紹介させていただきます。
「日ごとに春の気配が感じられ、新たな一歩を踏み出す季節となりました。本日、私たちが卒業式を迎えることができたのは、ご来賓の皆様、先生方、家族、たくさんの方の支援の賜物であり、心より感謝申し上げます。
三年前の入学式の緊張を今でも覚えています。高入生の私は、知り合いが誰一人いない状況に強い不安を感じていました。しかし、たくさんの人が話しかけてくれました。周りの皆さんの温かさのおかげで、成蹊高校での三年間はきっと良いものになると確信することができました。初めての行事をがむしゃらに走り抜け、あっという間に過ぎていった一年でした。
高校二年生になると、後輩も入学し、学校の行事や組織を導く中心的な存在として活動することができた一年でした。春と秋の体育大会は、運動委員の皆さんのおかげでとても盛り上がる行事となりました。仲間を応援しあい、勝っても負けても皆で楽しみ、忘れられない時間となりました。蹊祭では、教室を飾り付けし、来場者の方々をおもてなしすることができました。夏休みも集まって作業し、本番間近も学校に残ってみんなで準備しました。
私は、蹊祭実行委員を務めたのですが、そこでの経験はかけがえのないものになりました。本番の約一年前からバンドパートとして、バンド公演を成功させるために仲間と協力して準備しました。地域の方々や受験生に成蹊の魅力を伝えられた、とても楽しく、やりがいのある活動でした。実行委員の活動を通して、みんなで長い時間をかけて一つの物事を創り上げる大変さを実感しました。しかし、困難を乗り越えた時の達成感や、一緒に歩んだ仲間との絆は人生の宝物になりました。
高校三年生になると、体育大会などの様々な催しが高校生活最後となり、行事を通じて自分たちが最高学年であり、卒業が近づいていることを実感していきました。三年次の蹊祭では、コロナウイルス蔓延の影響で制限されていた調理が可能になったので、特に印象に残る行事となりました。たくさんのお客様に利用していただき、模擬店はとても忙しくなりました。当日の目が回るような営業も、今となっては良い思い出です。
答辞の言葉を綴りながら、三年間を振り返っていると、私たちはたくさんの方々に支えられていたことに改めて気づき、感謝の気持ちがこみ上げてきます。
まずは大切な家族。私たちが高校生活を心から楽しみ、勉強に集中することができたのは家族の支援のおかげです。気持ちが落ち込みふさぎこんでしまったり、機嫌が悪くて八つ当たりをしたり、たくさんの迷惑をかけたと思います。それでも、相談に乗ってくれたり、時には叱ったりしながら、私たちのことを信じて期待し、支えてくれました。その支えに何度も救われました。私たちのやりたいことを応援してくれて、大切に育ててくれて本当にありがとうございます。成長した姿を見せて、少しずつでも恩返しできるようにこれからも頑張ります。
次に、先生方。三年間、本当にお世話になりました。授業などを通して、私たちに学ぶことの楽しさや大切さを教えてくださいました。先生方のおかげで、たくさんのことに興味を持ち、深く学びたいことを見つけることができました。また、授業で学問を教えてくださるだけでなく、それ以外の時間でも、進路のことなどでたくさんの相談に乗ってくださいました。私たちのことを応援し、最後までサポートしてくださり、本当にありがとうございました。先生方から教わったことを忘れず、立派な大人になれるように努力していきます。
最後に、三年間を共に過ごした同級生の皆さん。この三年間は皆さんの笑顔があふれた、とても楽しいものとなりました。皆さんの元気な姿はお互いを常に元気づけ、皆さんの溢れる個性はお互いを刺激しあっていました。皆さんから学び、気づかされたことがたくさんありました。なんてことのない毎日が、本当は一番特別であり、かけがえのない大切な思い出として残っています。
成蹊高校には、様々な好き嫌いや趣味、特技、生い立ちを持った人がいます。そんな皆さんと同じ学校、同じ学年で学び、話し合い、高めあえたことはとても貴重なことだと思います。ここにいる皆さんと過ごした三年間はとても充実した輝かしいものであり、私はここで過ごせたことを誇りに思います。本当にありがとうございました。
明日になれば、もういつもの教室に自分たちの席はありません。もう皆と挨拶を交わし、授業を受ける毎日は戻ってきません。それは大変寂しいことだけれど、これから私たちは成蹊高校の卒業生として、成人として、責任感を持ち、強く歩んでいく必要があります。これから先、どんな楽しいことや苦しいことが待ち受けているか分からないけれど、未来へと進む過程で壁にぶつかった時、成蹊高校で過ごした思い出が私たちを勇気づけ、背中を押してくれることでしょう。成蹊生としての誇りを胸に、尊い毎日への感謝の気持ちを忘れずに、私たち314人は羽ばたいていきます。
最後になりましたが、これまで私たちを見守ってくださったすべての方々と、この学び舎で得た出会いに感謝申し上げ、答辞の言葉とさせていただきます。」
皆さんへの感謝の言葉が随所にちりばめられた、心温まる答辞でした。
式後は本館前にて記念の写真撮影が行われ、保護者の方々や部活動の後輩たちに囲まれた卒業生の笑顔が、春の日差しの中で輝いていました。卒業生を祝うため、ピーチ君も駆けつけ、思い出に残るひとときとなりました。
卒業生314名の晴れやかな門出を心より祝福するとともに、今後のさらなるご活躍をお祈り申し上げます。