校長ブログ「百代の過客」

国際交流を絶やさずに!

この夏、本校の二人の生徒がアメリカの交流校に出発します。これは、コロナ禍であっても、成蹊の伝統である国際理解教育の継続を絶やさないという本校の姿勢です。勿論、ご家庭のご理解の下、生徒の安全・安心を確保しつつ、行っています。

6月1日(木)、アメリカ10スクールの一つチョート校へ進学する高2の女子生徒がご両親と共に校長室に来てくれました。この日は、留学中の身元保証人をお受け頂いた本校卒業生の村瀬悟様がアメリカから帰国され来校される日で、生徒本人と村瀬様との対面も目的の一つです。村瀬様も成蹊からチョート校に留学し、ハーバードに進学された方です。本校の後輩というだけで、身元保証人をお受け頂いたことは、成蹊人の素晴らしい精神が引き継がれていると改めて実感しました。生徒本人は、チョート校で高1から学ぶことを選んでおり、アメリカで学ぶ気持ちの強さを感じました。

7月17日(土)には、同じくアメリカ10スクールの一つセントポールズ校に進学する高2の男子生徒の壮行会が大会議室で行われました。オンライン参加も含め、セントポールズ卒業生の先輩たちや学校関係者の皆様に多数お集まり頂きました。留学する生徒は、ITに興味を持ったことから、教育問題や環境問題などの様々なことに関心を持つようになったことを語ってくれました。留学の意思も明確であり、様々なことに取り組もうとする姿勢に、参加者からは期待を込めた盛大な拍手が贈られました。セントポールズとの交流は、今年で72周年目を迎えるもので、今回の留学生は丁度60人目の派遣者となります。これからも引き続きこの事業を継続し、発展させていきたいと考えています。

これに先立ち、セントポールズ校のジャイルズ校長先生とは、5月26日(水)私が校長に就任したこともあり、オンラインで挨拶をさせて貰いました。ここでは、今後も生徒の交流を継続的に実施する意思確認を行ったうえ、延期となった70周年記念式典開催の実現に向けても前向きな話もできました。ジャイルズ校長先生からは、来年には来日したい旨の話がありましたので、この状況が収束すれば、大歓迎したいと考えています。

また、コロナ禍でも本校が国際理解教育の一環として、7月12日(月)~17日(土)にかけて、ISAと連携した「エンパワーメント・プログラム」が実施され、中高17名の生徒が参加しました。このプログラムは、日本に来ている留学生らとのコミュニケーションを通じて、英語によるワークショップを行いつつ、自分の内面性も高めるものです。17日の最終日には、参加した生徒の発表会があり、私も参加しました。一人一人が充実感あふれる夢を語るスピーチを聴き、その達成感のある表情に私も刺激を受けました。本校では、このように形を工夫しながら、今後も国際理解教育を推進していきたいと考えています。

村瀬様と一緒に
壮行会記念撮影
プレゼンの様子
エンパワーメントプログラムの参加者と一緒に