校長ブログ「百代の過客」

MBTに参加して

10月22日(金)、成蹊学園4号館において、成蹊大学生によるMBT(Marunouchi Business Training、丸の内ビジネス研修)が開催されました。本来は、丸の内で実施しているのですが、コロナ禍の状況のため、今年度は本学園での実施となりました。

 この取組は、2013年度から始まった長期インターンシッププログラムです。昨年度は中止となりましたが、今年度はオンラインを駆使して会議を重ね、無事開催となりました。今年参加の3年生28名は、学部を横断して4グループに分かれ、それぞれに出されたテーマに対し、7ヵ月間にわたる長期の研修に取り組みました。発表会に臨む28名の研修生の顔は充実感に溢れていましたが、その中に成蹊高等学校の卒業生(徳吉駿さん【法学部】、飯塚栞さん【文学部】、高木翔吏さん【経済学部】、高口真由子さん【経済学部】)が4名も入っており、頼もしさを感じた次第です。
2021年度 MBTパンフレット
プレゼンテーション会場

「若年層への個人向けオートリースの拡販戦略を消費者が利用に至るところまで考える」「将来的なオフィス需要の動向を予想し、プロパティマネジメント会社としてオーナーニーズを満たすためのサービスを提案せよ」「グローバル人財について考える」「若年層に響く新たな『想い出のカタチ』を検討してください」。これが4社から課題提供を受けた今年度のテーマです。それぞれのグループがデザイン思考(Design Thinking)のやり方です課題解決に取り組み、立派なプレゼンテーションを行っていました。

プレゼンテーションの様子
高口さんのプレゼン

講評をされた企業の方の言葉にもあったデザイン思考とは、「課題を発見する」「その解決方法に向けて、調査・研究する」「調査研究を基に、仲間同士でブレスト(Brainstorming、自由なディスカッション)を行う」「課題解決案のプロトタイプ(Prototype、試作品)をつくる」「解決案の実験・検証」「独自の解決案を見出し、プレゼンテーションする」という思考過程のことを指します。名前の由来は、デザイナーの頭の中にあることを、仲間同士で話し合いながら解決していくことから来ています。私が成蹊中高でさらに推進しようとしている「探究学習」には、この考え方が欠かせません。今年は中間考査と重なって参加できませんでしたが、この発表は高校生の見学も可能となっています。中高に於いてもプレゼンの機会が増えていますので、興味のある方は是非とも参加して下さい。そして、成蹊大学に進学した時には、このMBTに参加することをお勧めします。

左から 高木さん、高口さん、仙田、飯塚さん、徳吉さん
仲良く一緒にもう一枚