昨年のことですが、模擬国連全国大会出場の詳細が分かりましたので、ブログで紹介させて貰います。
第15回全日本高校模擬国連大会において、成蹊高等学校Aチーム(亀山華さん、本谷優奈さん)が見事書類審査を通過し、全国大会に出場できる60チームに入りました。これを受け、11月13日(土)~14日(日)に亀山さんと本谷さんは、兵庫県の淡路夢舞台国際会議場で開催された全国大会に参加しました。
模擬国連とは、1チームが一つの国の大使を任され、指定された議題に対して、担当国の政治・外交・歴史を踏まえて、実際の国連と同様に議論や交渉を行うことを目的とするもので、世界の学生や生徒によって行われています。この大会を通して、国際問題への理解や交渉術の深める目的があります。今年度の議題は「核軍縮・核不拡散」で、本校はメキシコ大使として議論を交わして、交渉に向かい、担当国の立場でスピーチも英語で行いました。
そこで、大変な事前準備を行い、充実した2日間を過ごした、二人の生徒の感想を載せさせてもらいます。
亀山華(高2)
「今回初めて模擬国連に参加して「核軍縮・核不拡散」というとても奥深い議題を、国連のNPT運用検討会議を想定してメキシコ代表として出場させて頂きました。議題について学ぶ過程、そして全国から集った高校生から多くの刺激を受けました。特に夏休み明けの予選、そして本大会前の膨大な量の徹底したリサーチを通して、自分で調べることの楽しさと難しさに気づきました。調べれば調べるほど各国の複雑に絡み合った事情が明らかになり、一筋縄ではいかない現状を再確認することができました。さらに、同い年の高校生からも学ぶことは多々ありました。人をまとめる力や、サポートする力、各々が得意なことを上手く活用して場を円滑に動かす様は圧巻でした。議論が白熱する中でも自国の利益と国際的な利益を鑑みて発言し、熱心な交渉をする中で私は議論することの楽しさを覚えました。このような刺激を受けるだけでなく、以前まではあまり関わりのなかったメキシコについても興味が湧くようになり、素晴らしい経験をすることができました。実際のNPT運用検討会議は再延期されてしまいましたが、開催された際の結果がとても楽しみです。」
本谷優奈(高1)
「今回は初めての模擬国連だったので、何もかもが刺激的でした。一人一人が自分たちの国を代表しているので、議論への参加が不可欠でした。ぼーっとしていたら、いつのまにか違う議論が始まっていることもあるので、とても注意を払わなければなりませんでした。私たちが代表したメキシコは核禁止条約を進めています。核保有国や核の傘下にある国と交渉をする時、ただ一方的な結論ではなく、きちんと相手側も考える必要があると言うことを改めて実感しました。国を代表していても、自分を代表していても、自分が譲歩できる点と譲れない点を明白にしなければ、結果的にどちらかの思い通りになり、他方に不満が残ります。今回の貴重な経験を得て、他の人と自分の意見を同等に重視しながら、物事を進めていきたいと思いました。協力してくださった先生方ありがとうございました。」
刺激的な体験をした二人の生徒の気持ちが伝わってくる感想でした。来年度もチャレンジする生徒が出てくることを期待しています!