8月28日(月)から9月1日(金)にかけて、昨年に続き2回目の「五島スタートアップキャンプを五島列島福江島でしましたので、その報告をします。
8月28日(月)、羽田から長崎まで飛び、長崎からはプロペラ機で離島の五島つばき空港まで乗り継ぎました。1日目は、五島の良さを知るため、先ずは鬼岳へ登って五島周辺を一望し、名物の五島うどんに舌鼓。潜伏キリシタンの歴史を刻む堂崎天主堂を見学した後は、日本一綺麗なビーチと言われる高浜ビーチへ。近くの魚籃観音からの眺めは素晴らしいものでした。




29日(火)、最初に一般社団法人maiPLA代表理事の宮崎幸汰様の講演を聴きました。宮崎様は五島出身で、海洋プラスチック問題に取り組む団体を設立して活動をしていらっしゃいます。環境への配慮は、自然豊かな五島にとって重要なコンセプトの一つとして生徒達も受け取ったと思います。
その後は、長崎県立五島高等学校を訪問し、探究学習の授業に班に分かれて参加させてもらい、話し合いを行いました。五島高校の探究学習「バラモンプラン」は内容が深く、本校生徒にとってとても良い刺激になったと感じます。特に、同じような課題を考えているチームにとっては、活発な議論ができたうえ、相互の連携も生まれ、課題解決の良いヒントになったと思います。翌日や翌々日も五島高校の生徒さんがホテルまで来て話し合いに参加してくれて、その優しさには感謝の言葉しかありません。
午前の最後は、お城のような形状をしている「五島観光歴史資料館」に行き、五島の考古資料・歴史資料・美術工芸品・民俗文化資料の展示を見学しました。ここでも、資料館の方に質問する生徒の姿が見られました。






午後は、各班単位での市内フィールド・ワークで、まずは市街地で食事をとりました。やはり、安くて新鮮なものが食べられるお寿司屋さんが人気でした。その後は、班ごとに自分達のテーマに沿った場所へアポを取り、現地取材の始まりです。各チームが医療・教育・観光などをテーマにしているため、病院・市役所・観光協会・JAなどに向かいました。夕方、ホテルに戻ってきてミーティングをして、フィールド・ワークのまとめを行いました。その後、今五島で脚光を浴びている「五島ジン」の製造を始めた五島つばき蒸留所代表取締役の門田クニヒコ様にご講演をして頂きました。大手飲料メーカーを退職されて、何故この五島でクラフト・ジンの蒸留所を始めたのか、スタートアップの魅力を語って貰いました。
30日(水)、自分たちのテーマを今一度掘り下げ、再度のフィールド・ワークやアイデアの整理、解決案の構成に取り掛かりました。生徒達からは「学校生活でも、このような長い時間をかけて話し合いをしたことが無い」と言うほどブレストに打ち込んでおり、我々にもその真剣さが伝わってきました。宿泊した「セレンディップホテル」は、ブレストやプレゼンを行う環境が整っており、オーナーの山家尚様には感謝する次第です。
夕方には、ドローンを活用して地域医療などの問題を解決する株式会社「そらや」を設立された濱本翔様にご講演をいただき、実際にドローンの実物も展示してもらいました。このような新しい発想が離島を良くしていくと改めて感じ、スタートアップの大切さを再認識しました。






31日(木)、いよいよプレゼンの日です。午前中から、パワーポイントの準備に入り、デモンストレーションも実施しました。そして、15時から始まった6チームは、「特産品である五島牛を低コストで生産できる取組を行い、畜産農家を増やしていく」(食)、「廃校を活用した社会人も学べる新教育システムの構築」(教育)、「五島ファンクラブを作り、特典で『Dream Island GOTO』を満喫させる」(レジャー・スポーツ)、「島内における新たな交通手段として、電動トゥクトゥクを活用する」(運輸・物流)、「水素吸入で、五島の医療を救おう!」(医療)「『GOTO FISH FES』を開催して、『冬こそ五島へ!!』を実現」(観光)といった内容のプレゼンが展開されました。質疑応答では、このために遠くから駆けつけてくれた三井不動産レジデンシャルの櫻井公平様などから、素晴らしい意見が寄せられ、生徒達にとっても充実した一時になりました。この案の中から、一つでも施策として実現できればと期待しています。
9月1日(金)、最終日は福江港やJA産直市場「五島がうまい!」に寄って、かんころ餅・治安孝行・バラモンラーメンなどの特産物を購入し、無事に羽田に戻ってきました。五島の皆様にはとても親切にして頂いた上、ご協力まで頂き、心から感謝する次第です。本当に、有難うございました。











