校長ブログ「百代の過客」

知覧スピーチコンテスト

 8月15日(火)、南九州市知覧で開かれた第34回『平和へのメッセージ from 知覧 スピーチコンテスト』において、成蹊高等学校2年生の本田聖奈さんが最優秀賞を受賞しました。

 このコンテストは、「あした いのち かがやけ」をテーマとして、全国から広く参加者を募集しており、中高生が平和について考える素晴らしいイベントです。最終審査は終戦の日に行われ、命の尊さや平和の大切さを求める熱いメッセージを、中高生たちが発信し続けてきました。今回のコンテストには、中高合わせて2,150点(高校だけで19都道府県から1,315点)の応募があり、本田さんはその頂点に輝いたことになります。

スピーチコンテストチラシ

 本田さんがスピーチをしたテーマは、「戦争はそこにいる」です。カナダに1年間留学していた本田さんは、現地でウクライナ難民の友達ができました。そして、その友達がSNSでこの戦争について発信し続ける姿を見て、改めて「戦争は他人事ではない」と認識し、そのことを熱く語ったのです。戦争を近くに感じた彼女は、カナダで知った「out of sight out of mind(去る者は日々に疎し)」〔目にしなくなったものは、簡単に忘れ去られてしまう〕と言うことわざを引用し、戦争を忘れてはならない重要性を説きました。このことわざは、審査員の方の講評でも紹介され、多くの人の心を打つ言葉となりました。

 本校においても、昨年度のウクライナ人道支援募金に続き、このような取組を生徒が行ってくれたことは、大変誇らしいことと思います。9月20日(水)の全校朝礼では、私からこのことを紹介し、記念の盾を渡して、本田さんにも話をして貰いました。本当におめでとうございます!!

 最後に、本田さんの感想を載せさせて貰います。

 交換留学を通し経験したことや自分の考えを今回の平和の作文スピーチ大会で伝えることができ、また最優秀賞を頂けてとても嬉しく思います。
 特攻隊基地であった知覧でスピーチをしたことにより、深く平和の大切さについて考えさせられ、平和な時代を生きる者としての使命感を得ることが出来ました。

校長室に報告に来てくれました!
朝礼での挨拶
校章と一緒に