校長ブログ「百代の過客」

今年も留学生と共に広重を鑑賞しました!!

 9月22日(金)、アメリカ・オーストラリア・ベルギーから来た留学生を連れて、東京都立中央図書館に行き、歌川広重をはじめとする浮世絵を鑑賞してきました。

 22日の4時間目、私が校長室でパワーポイントのスライドを使って、留学生たちに浮世絵についてのレクチャーをしました。中でも浮世絵が絵師・彫師・摺師の協働作業で成り立っていることには、大変関心を持ってくれました。その他、広重の代表作である『東海道五十三次』や『名所江戸百景』に使われている、遠近法や鳥瞰図といった技法にも注目してくれました。そのような興味が本物の浮世絵を見た時にきっと役立つと考えています。

 そして、13時20分に集合して、吉祥寺駅から井の頭線で渋谷を経由し、恵比寿駅で乗り換えて東京メトロで広尾駅まで行きました。中には、東京の地下鉄に乗ったことのない生徒もおり、路線図などに興味を示していました。有栖川記念公園に到着すると、大名庭園の名残りが伺える園内を散策し、東京都立中央図書館へと向かいました。

電車の中で一緒に
有栖川記念公園の庭園をバックに

中央図書館では、特別文庫室において、昨年同様『東海道五十三次』9点、『名所江戸百景』8点など、広重の作品を中心に25点の浮世絵を鑑賞しました。今年の留学生は4名と人数が少なかったのですが、質問がとても多く、その真剣さには感心しました。特に、『助六由縁江戸桜』や『忠臣蔵』を題材にした浮世絵に対し、その物語の内容に関する質問が多かったのが印象的でした。

広重に浸る
芝居絵や相撲絵も鑑賞しました
武者絵に興味津々
東京タワーをバックに一枚

 帰りには、有栖川記念公園に隣接する「NATIONAL MARKET」に寄って、日本の中の異国を味わい、帰路につきました。留学生からは、「とても興味深くて楽しかった」との声が一堂に聞かれ、嬉しい気分になりました。自国に戻った際に、是非とも思い出して欲しいと思います。また、通訳をして頂いた本校卒業生の布施木様にも深く感謝いたします。有難うございました。