本校の五十嵐結衣さん(高校2年)が夏季休業を利用してインドのデリー・グルガオンにて6日間の海外研修に参加しました。
この研修では、インドのトップランク校であるSuncity Schoolにて生徒との交流、授業体験を行ったほか、同校の生徒関係者宅でのホームステイを経験しました。また、インド工科大の見学やスラム見学などインドの教育システムだけでなく、社会や文化を多角的に学ぶ機会も得ました。本校からは、小山教諭も同行し、教育視察を実施しました。

研修参加生徒:五十嵐さんの感想
 私は今回、6日間のインド研修に参加しました。このプログラムに惹かれた理由は、ホームステイ、観光、大学訪問、授業体験など学びと楽しさがバランスよく組み合わされている点に魅力を感じたからです。海外に行くのは今回が初めてで、特にインドは文化や生活習慣が日本とは大きく異なると聞いていたため、自分がその環境にうまく馴染めるのか不安を感じていました。
 インドに到着して最も驚いたのは、ホテルやショッピングモールに入る際に身体検査や荷物検査が行われていることでした。日本ではあまり見られない厳重なセキュリティ体制に、異国の空気を強く感じた一方で、こうした安全管理の意識の高さは現地の人々が安心して暮らすために欠かせないものであることを理解しました。
 研修中の一番の思い出は、ホストファミリーとのディナーです。日本から持って行ったプレゼントを渡したところとても喜んでくれて、後からバディに聞くとお母さんは部屋で涙を流すほど感動していたそうです。ホストファミリーはお互いの家族愛が強く、そんな温かい環境に私を迎え入れてくれたことがとても嬉しかったです。
 現地の学校では、生徒たちがとても積極的にコミュニケーションを取ってくれたことに驚きました。多くの生徒が私にインスタグラムのアカウントを教えてほしいと頼み、日本の漫画についてもよく知っていて、私が漫画の話をすると非常に喜んでくれました。こうした交流を通じて、現地の人々のフレンドリーさや日本文化への関心を知ることができました。
 今回の研修で学んだことの一つは、細かな英語の文法を完璧に使いこなせるかどうかではなく、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が大切だということです。私は英語が得意ではありません。しかし、相手は私が話そうとするとしっかり聞いてくれ、うまく通じないときも面倒くさがる様子は一切なく、当初のうまく話せなかったらどうしようという不安を吹き飛ばすほど楽しく会話することができました。積極的に話すことで、意外と伝わるものだと実感しました。
日本に帰国してからは、改めて日本の良さに気づくとともに、インドの人々の積極的なコミュニケーションや家族を大切にする姿勢の大切さを強く感じました。
 私がこの研修に参加しようと決めたのは、「考えているだけでなかなか行動に移せない自分を少しでも変えたい」と思ったからです。そしてこの体験を通して、行動に移したことで得られるものは想像以上に大きく、自分の可能性を広げてくれるのだということを学びました。
 研修中は、ISAのスタッフの方々や現地の日本人ガイドさんのサポートのおかけで、安心して現地の生活を楽しむことができました。このような貴重な機会を与えてくださったすべての方々に心より感謝しています。これからも今回の経験を大切にしながら、自分から一歩踏み出すことを恐れず、挑戦し続けられる人でありたいと思います。