英語英米文学科の学び

英語英米文学科では、言語と社会・文化とコンテクスト・芸術と思想という3つのフォーカスを通じて4つの〈学び〉を提供します。

英語を学ぶ Explore English.

英単語を覚える。文法を理解する。世界中の人と英語で話せるようになる。どれも「英語を学ぶ」上で大切なことですが、英語英米文学科では、もっと広く深く、英語を「探求」してほしいと思っています。発音の規則性を把握する。地域ごとにどんな「英語」が話されているかを知る。性別(ジェンダー)や社会階層の違いがどんな言葉遣いの違いを生むかを分析する。文化の違いを意識して翻訳する。さまざまなアプローチを重ねることで、言語の本質に迫り、そこから私たちの社会や文化をよりよく理解するようになってほしいのです。

世界を理解する Explore the World.

英語を学ぶと、英語圏の文化・社会のさまざまな特質が見えてくるようになります。言葉は私たちの考えの土台となるものであり、言葉によって私たちの文化や社会は組み立てられているからです。英語英米文学科の講義・ゼミでは、英語を学ぶことで、英語圏の文化・社会をより身近なものとして捉えることができるようになることを目的としています。さらに、自分の生まれ育った文化・社会との比較を通して、この世界がどのようにして成り立っており、どのようにして人間は世界を認識しているのか、についても考えられるようになります。

創造力を解き放つ Unlock Your Creativity.

私たちの社会は、モノやお金のような「目に見える」もののやり取りだけで動いているわけではありません。商取引や政治の場で交わされる一見無味乾燥な会話にも、互いの思惑や打算といった、目に見えないものが入り込んでいます。文学や芸術、思想の研究で何より大切なのは、こうした「目に見えない」ものを読み解き、それまでに存在しなかった意味や価値を創造し、誰の目にも「見える」ようにすることです。英語英米文学科のゼミでは、教員との対話や学生同士のディスカッションを通じて、これまで目に見えなかったものの意味や価値を新たに創り上げていきます。そうすることで、社会に出たときにもそのような創造力を発揮できるように準備ができるのです。

社会に働きかける Make a Difference.

生まれながらに人が持っている権利や自由、尊厳といった「目に見えない」ものは、21世紀の社会でますます重要性を増しています。企業や政府がそうしたものに配慮を示さないと、インターネットで「炎上」が起こり、非難されます。英語英米文学科で学ぶことで、みなさんはそうした「目に見えない」ものの意味や価値を誰よりもよく理解できるようになるし、自分でもそのような意味や価値を創造できるようになります。そして現在の社会は、まさにそのような創造力を持った人物を必要としているのです。社会の一員として、自分ならではの「違い」「強み」を生み出せるようになること。積極的に社会に働きかけ、意味や価値を創造するようになること。それが、英語英米文学科での学びの最後の「仕上げ」となります。