G・R:2年次前期に人種をテーマにした講義を受けた際、人間が人間として扱われない、非人道的な行為がアメリカ南部全体で行われていたことに対して驚き、またその歴史を踏まえた上で、Black Lives Matterなど、人種に関する運動や問題が未だなくならないことに疑問を抱いたのがきっかけです。また、個人的に読んだソロモン・ノーサップのTwelve Years a Slave という奴隷の手記にも大きく影響を受け、より人種について学びたいと思いました。
―講義を受ける前と現在で、「人種」について考え方が変わった点や気づきがあれば教えてください。
K・R:受講するまで、人種に関しては漠然とした印象を抱いていました。「セミナー600/f」ではチャールズ・B・デューのThe Making of a Racist という歴史学者の回想録を扱い、差別する側の視点や差別意識が植え付けられていく過程を学びます。人種差別というものがどれほど滞在的なのか、そして差別の被害者だけでなく加害者の思考も蝕んでいくのかなど、人種の複雑さや見方について日々新しい気づきを得ています。