「ドラゴンクエスト序曲」で格調高く始まった第1部では、中学生・高校生それぞれで練習してきた吹奏楽曲に続き、ピクサー映画やSEKAI NO OWARIのヒット曲をメドレーで演奏し、工夫を凝らした楽しい演出とともに会場を盛り上げました。

 第2部では一転して、本公演が最後の演奏となる高校3年生を送り出すやさしい吹奏楽曲と、中学1年生から高校3年生までの約80人全員で挑んだクラシック音楽の名曲「ポーロヴェツ人(だったん人)の踊り」を演奏し、今年度の活動の集大成にふさわしい熱量をホールに響かせました。最後に演奏した高3ひとりひとりがソロを演奏する卒業生曲では、プロジェクターに映し出される卒業生の軌跡をたどるスライドショーと併せて、観客の涙を誘いました。アンコールは昨年と同じ「銀河鉄道999」。元気な演奏とともに、中学1年生も振り付けを一生懸命練習しました。
 本校の吹奏楽部は、部員による主体的な運営活動が特徴です。練習計画から指導の依頼、ホール職員との打ち合わせ、当日の裏方、ポスター・チラシのデザイン、Adobe Indesignを活用した本格的なパンフレット制作まで、ひとりひとりが自分たちの「外側」にある場所や人との積極的な関わりを通して、社会に通用するクオリティや考え方、組織運営の手法を学んでいます。今後の演奏機会にもご期待いただければ幸いです。

楽器を積み込んで出発
本番さながらのリハーサル
演奏者をにこやかに送り出す指揮者
曲に合わせた仮装で演奏