校長ブログ「百代の過客」

密を避けての学校行事

5月7日(金)、高校の体育大会を無事行うことが出来ました。実行委員が中心となって、密を避けての大会運営を行ってくれました。

種目は厳選して、男子はサッカー、女子はドッジボールのみの実施です。8クラスを午前と午後の4クラスずつに分け、会場もけやきグランド、大学サッカー場、中高サッカー場の3か所に分けて行いました。このように普段の体育の授業と同様の状況を作って、安全に配慮しながら実施しました。生徒達にとっては久しぶりの学校行事であったため、規模は縮小していますが、嬉しさが前面に出ていて、誰もが熱中していました。私が巡回していると、『校長先生、実施してくれて有難う!』と声をかけてくれる生徒もいましたが、このようなコロナ対策を実行委員中心に練り上げた生徒達に逆に『ありがとう!』と言いたい気持ちになりました。

5月28日(金)、中学が1・3年は大縄跳びの大会、中学2年は講演会を開催しました。大縄跳びは、高校の体育大会同様、会場を分けるなど、密を避けながらの実施となりました。遠足に行けず残念な気持ちの強かった生徒達のハツラツとした姿が印象的でした。

体育大会
大縄跳びの様子

中学2年生は、学園の大講堂で本校の卒業生である東儀秀樹さんによる雅楽の演奏と講演会です。演奏していただいたクラリネットのルーツと言われる篳篥(ひちりき)の音色はとても素晴らしく、日本の伝統文化に流れる雅(みやび)な気持ちを感じさせてくれました。そのうえ、生徒に雅楽の衣装を実際に身に付けさせて頂いたうえ、東儀様自らが篳篥で「星に願いを」や『鬼滅の刃』の「炎」を奏ででくれました。このようなパフォーマンスは、生徒たちにとって雅楽を身近に感じるきっかけになるとともに、音楽の時代を超えて繋がる素晴らしさを実感したと思いました。また、東儀様の経験から、国際人としての「文化力」の重要性や個性を大事にしつつ一歩前に出る勇気の必要性を伝えて頂きました。生徒達も、日本の伝統文化を大切にしながら、世界で活躍していくことを期待したいです。

東儀様の演奏
雅楽の衣装を着けた生徒