中学3年生は1年次からSDGsに関連した活動を行っており、今年度の文化祭後からは、キャリア教育プログラムとして『2030年の世界で自分たちがどのような役割を担っていたいか』を考える活動を実践しました。そして、2月24日(木)5・6時間目を使って、各教室で生徒一人一人が自分で調べたテーマについて、ポスター発表を行いました。また、発表に際し、保護者の方にも来ていただき、誠に有難うございました。
具体的には、文化祭後の10月にSDGsに関連ある活動をしている若手の方々4名によるオンライン講演会を開くことにより、生徒一人一人が将来をより具体的にイメージすることができました。11月には、「2030年の世界をイメージして、自分が取り組みたい」と思うテーマについて、調査・想像しながら一枚の絵にまとめ、発表する作業を行いました。そして、冬休みを使ってテーマに関するインタビューやフィールドワークを行い、より深い探究活動を行いました。そして、その結果をポスター1枚にまとめ、今回発表する運びとなりました。この4月から、高等学校の新学習指導要領において、「総合的な探究の時間」が導入されます。今の中学3年生は新学習指導要領1年目の当事者であり、この活動を行うことによって、より探究的な活動が促進され、パイオニアとなっていくことが期待されます。
私も全クラスの発表を聴かせて貰いました。貧困問題、教育の格差、地方創生、セクシャルマイノリティ、環境問題、AIの活用、犬猫の殺処分など、様々なテーマが取り上げられており、生徒達の関心の幅広さに感心しました。実際に、多くの生徒が多方面の方からの意見を聴取しており、貧困問題について扱った生徒は、アフリカの現状をSkypeでケニアの方にインタビューした事例には驚かされました。フェアトレード、食品ロス、同性婚、LGBTと言った言葉が多く使われており、今までのSDGs活動が浸透していることが良く分かりました。中には、「自分は将来メキシコに学校を作り、教育格差を無くしたい」「万人に便利な交通システムを構築したい」など、具体的で、意欲的な発表もあり、将来の活動がとても楽しみです。