校長ブログ「百代の過客」

同窓生のご支援を力に!!

 5月21日(土)14時から、本校特別棟大教室において、成蹊中学・高等学校同窓会委員会が開催され、多くの参加者がありました。

 私は、この日の午前中、成蹊小学校で行われた運動会を観に行きました。小学校の外部評価委員としての立場より、半世紀以上ぶりに観る卒業生として観させて貰ったというのが本音です。全体を午前・午後に分けての実施でしたが、一生懸命走る姿やみんなを応援する微笑ましい光景に心が和み、とても嬉しい気持ちになりました。
成蹊小学校ポプラグランドで行われた運動会
2年生のピエロ競争

 午後の委員会には、昔このような時間を一緒に過ごした同窓生が多数集ってくれました。内容は、「成蹊中学・高等学校における新たな学びの展開」と題した私の講演と、小学校からの私の同級生である三嶋偉一成蹊学園常務理事による特別講演「成蹊学園の経営戦略~現場からの報告」です。同窓会の方々にも、成蹊学園の様々な取組を知ってもらう良い機会となりました。

私の講演
三嶋常務理事の講演

私は、昨年度に本校が進めてきた探究学習や産学連携の実践例などを紹介させていただきました。その前提として、本校の素晴らしい環境や施設、充実した設備を持つ理科館・造形館、「本物に触れる」教育の実践などを有効に活用してリベラルアーツ(幅広い教養)を持つ教育を今でも展開していることをお話しました。その上で、生徒達の琴線に触れ、「0to1」を目指し、深く探究した成果の一端をご紹介しました。中学3年生が桃李(道徳)の時間を使って、一人一人がプレゼンしたポスターセッションや、高校2年生の家庭科の時間を使ってのチームによる課題学習の発表の内容の濃さに、参加者からも驚きの声が上がっていました(詳細は昨年度のブログをご参照ください)。
また、今年度は「With コロナ」の方針のもと、伝統ある様々な学校行事を再開する旨の話もしました。生徒達に対して、母校成蹊への帰属意識を持たせられる取組を展開していくことには、多くの賛同のご意見を頂きました。
質疑応答では、ただマニュアル通りに行うのではなく、創造性豊かな生徒を育てる探究学習に対して、ご理解ある意見を多く頂き、有難く思いました。それと同時に、卒業生からのご支援に応えられるよう、取組の実践を推進していく気持ちを新たに強くしました。有難うございました。

参加者全員での記念写真