校長ブログ「百代の過客」

「英検4級の右向け左」(銅冶勇人氏講演会)

 6月9日(木)5時間目、学園の大講堂にて、中学3年生を対象にした銅冶勇人(どうやゆうと)氏の講演会が行われました。
 この講演会は、本校中学3年生が1年間を通して取り組んでいる「桃李」(道徳)の授業の一環として実施されたものです。「桃李」の授業では、1年間を通じて自分の将来を考えるキャリア教育を展開しているとともに、10年後の自分がサスティナブルの観点から何に貢献できるのかを考え、年度末に全員が発表を行っています。そのために、様々なロールモデルとなる方々から話を聞き、自分の将来を考えるきっかけにして貰っています。本講演もその一環として、開かれたものです

講演会のパンフレット
講演会の様子

 銅冶さんは、アフリカの民族衣装の柄がポケットに付いたTシャツなどを作っているアパレルブランド「CLOUDY(クラウディ)」の代表を務めている方です。このブランドの売り上げの一部は、アフリカにおける貧困問題に取り組んでいるNPO法人「Doooooooo(ドゥ)」に還元して、アフリカにおける教育・雇用・健康支援を行っています。このように循環型のビジネスを構築して、アフリカの途上国を支援しているうえ、社員全体がやりたいと思う活動としている大切にしている姿勢を持つ方の講演を聴くことは、生徒一人一人にとって凄い刺激になったと思います。
 私も英語力が良いわけでもなかった銅冶さんが、大学を卒業してすぐにケニアのマサイ族のもとでホームステイを行った勇気とそのチャレンジ精神に感服し、目の当たりにしたスラム街の現実を自分の事として考える姿勢に驚かされました。生徒を引き込むパワーと上手な話術をもって臨んで頂いたことに、心から感謝したいです。

生徒との会話も大切にする銅冶さん
「CLOUDY」の服に身を包んだ銅冶さん
生徒との近さが共感を呼ぶ

 今回の講演では、生徒達にとって、銅冶さんのような素晴らしいロールモデルに直に触れ、SDGsをより身近な事として考えることに繋がったと確信しました。私も渋谷にある「CLOUDY」のショップに行って、社会貢献してみようと思います。本当に、有難うございました!!