校長ブログ「百代の過客」

国際交流の活発化 ~セントポールズ校とカウラ高校への留学生派遣~

 7月8日(火)、オーストラリアのカウラ高校への派遣生徒のための壮行会をやっと行うことが出来ました。コロナの影響でオーストラリアへの派遣が止まっていましたが、再開の許可が下り、予定よりは短くなりましたが、3年生の東亜矢さんと2年生の木村浩さんの2名の生徒を派遣することになりました。

カウラ会の方々との懇談

 壮行会当日は、派遣が始まったことを受け、カウラ会の皆さんも駆け付けて下さいました。皆さんからは、カウラとの歴史や風土のなどの話がたくさん聞け、2人の生徒にとって、とても有意義な時間が過ごせたと思います、東さんと山内さんからは、待ちに待ったカウラ高校への留学に対する想いや期待が語られました。

東亜矢さんの挨拶
木村浩さんの挨拶

 また、1944年の8月5日は、第二次世界大戦中にカウラの捕虜収容所にいた日本人の捕虜の方達が脱走したカウラ事件が起こった日です。カウラでは、今でも200名以上の日本人死傷者が出たこの事件を風化させないよう8月5日に式典が行われています。2人の留学生もこの式典に参加し、学校を代表して献花を行いました。このことは、NHKニュースでも取り上げられる共に、カウラ高校のFacebookでも紹介されました。

カウラ会の皆さんと一緒に
成蹊生の献花を伝えるニュース
東さんと木村さんの献花のシーン

 7月23日(土)には、アメリカのセントポールズ校への派遣生徒のための壮行会が開かれました。今年度は、高校1年生の中島珠希さんが派遣されることになり、多くの同窓生が集まってくれました。

セントポールズ校同窓生と一緒に

 昨年度同様、オンラインでも多くの方に参加して頂き、その絆の深さを改めて感じました。様々なことを学べるセントポールズ校の良さを皆さんに語って貰い、中島さんも9月からの学校生活の糧になったと確信しました。それに対し中島さんからは、自分の抱負や周りへの感謝の気持ちを込めた英語でのスピーチがありました。様々なことに好奇心を持つ姿勢は、これからの素晴らしい学校生活を予感させてくれるものでした。また、会場には、現在セントポールズ校に留学中の山内さんも駆けつけてくれ、楽しい会となりました。加えて、今回の派遣に関し、ニューヨーク在住の卒業生村瀬悟様には大変お骨折りいただき、感謝する次第です。

中島さんのスピーチ
中島さん・山内さんと一緒に

このように、成蹊生はコロナ禍でも世界に飛び立っています。今年度から始まる3学期のカナダへのターム留学には、50名の応募があり、22名の派遣が決まりました。世界の動きに負けないよう、コロナに負けず、益々国際理解教育を発展させていきたいと感じました。