
密を避けることを重視し、8クラスを2分割して、宿泊や体験活動などをするように工夫しました。私は、帰国生を対象とした国際学級のH組のバスに乗車しました。担任のブラフ先生の説明や指示は、全て英語で行われており、それを理解して行動する生徒達の語学力にも驚かされました。
1日目は、伝統文化体験で、私が帯同した4クラスは、団扇づくりです。それぞれが団扇に綺麗な柄や模様を書き上げ、出来上がるのが楽しみです。他の4クラスは手びねり体験で、これも良い器ができることを期待しています。


2日目がメインですが、生憎の雨。登山は出来ませんでしたが、湿原散策を午前中に前倒しして実施しました。散策する八島ヶ原湿原は、霧ケ峰高原の北西部に位置する国を代表する湿原で、国の天然記念物に指定されています。ミズゴケをはじめ、約360種の高山植物があることでも有名で、食虫植物も見ることが出来ます。


班ごとに分かれ、高山植物のガイドブックを手に様々な花を探していきます。そして、約10か所のポイントには、ヘルパーの成蹊高校生が湿原に関するクイズやその解説をしてくれました。班員や高校生と会話しながら、自然の素晴らしさを体感していく本校独自のプログラムです。



午後はホテルの体育館でドッジボールと長縄を行うスポーツ大会、夜はキャンドルサービス(晴天であれば、キャンプファイヤーでした)を含めたリクレーションを行いました。リクレーションの際に行われた「未成年の主張」大会には、ずっと昔に成人した私も参加させてもらいました。最後は、実行委員の生徒が「火の神」の服装で登場し、全員が手にキャンドルをかざして「世界に一つだけの花」を歌う、心に残るキャンドルサービスで終了しました。




最終日は、途中の山梨で昼食休憩をとり、ぶどう狩りをして学校に無事到着しました。天候に左右された3日間でしたが、1年生にとって忘れられない宿泊行事になったと感じています。本校の夏の学校の特徴は、「本校独自の自然体験プログラム」であることは勿論のこと、中1・中2の行事に各20名近くの高校生が参加する中高一貫校の特色を活かした縦割り型のプログラムになっています。また、卒業生の医師の方に各2名帯同してもらい、夕方や就寝前には「診療の時間」を設けるなど、手厚い医療・看護体制を敷いています。このように、卒業生や高校生が一体となった「夏の学校」であることは、本校の良さだと思っており、今後も継続していきたいです。