

3階は、お化け屋敷や手の込んだアトラクションがある所で、いつも大盛況でした。私は、ジェットコースターやコーヒーカップ体験を堪能し、カジノゲームにもチャレンジしました。全国の幾つかの学校で、手作りのジェットコースターが文化祭名物となっていますが、本校のものも負けず劣らず臨場感のあるものでした。



また、3階の一画には「進路探究」「学習旅行展」の展示発表があり、私も同行した五島列島での「スタートアップキャンプ」の説明を参加生徒が行っていました。大正製薬(株)とコラボした「リポビタンD」のラベルを考える探究学習では、今年度選ばれたラベルの試作品が展示されており、11月半ばからは本格的に発売が開始されるとのことでした。この他、HR棟に入りきらなかった団体が造形館やけやきグラウンド、大学サッカー場も使って、楽しいアトラクションを行ってくれました(私はボーリングもゴルフもストラック・アウトも不調でした。残念!!)。これらに加え、受験生対象の中高生2人が担当するキャンパスツアーも復活し、盛況に実施されている姿を見て、受験生に成蹊の良さが伝えられたと確信しました。





高校HR棟前のイベントステージでは、「蹊坂(こみちざか)46」と名付けられた可愛らしいユニットの歌から「meraki~美について~」の発表まで、多彩な催しが繰り広げられました。私は、素晴らしい商品がゲットできる「宝くじ」の1等・2等を引く大役があり、実行委員と共に蹊祭の法被を羽織って頑張りました。幸いにも大変な盛り上がりを見せ、私も安堵しました。この素晴らしいイベントステージは、その運営・管理・進行がとても大変で、これに携わってくれたイベントステージパートの生徒の皆さんには感謝の気持ちで一杯です!



大教室でも数多くの公演が行われました。多くの観客動員数を誇るダンス部・吹奏楽部・ストリングス部は、いつも注目の的です。ここでは、今回私が観たコーラス部と高校演劇部を紹介します。コーラス部は高校生部員が少ない状況の中、我々に5曲披露してくれ、その澄み渡る声は、すがすがしい気持ちにさせてくれました。高校演劇部は「∃」というタイトルの劇です。ここも少ない部員にもかかわらず、1時間の長丁場を演じてくれ、私も舞台に引き込まれました。タイトルの「∃」は数学における存在限定子のことで、それが劇のキーワードになっていました。とても面白かったです。


また、第1体育館では、中学3年生のダンスが繰り広げられ、トリは中学ダンス部が務めました。横に建つクーラーのある第2体育館では、多彩な高校生のバンドが大活躍しました。どのバンドも聴衆を魅了する歌声で、多くの観客を動員していました。HR棟1階の模擬店では、吉祥寺の通りにいるような感じにさせる銘店が並びました。私は、模擬店の「塚田C産」で成蹊小学校の頃に母親とよく買った「塚田水産」の練り物、「ビーカリー」では吉祥寺通の人気店「トーホーベーカリー」のドーナッツ、「TakaYammy」ではご存知「肉のさとう」のメンチカツを買いました。美味しかったです。




このように多くの会場で展開された蹊祭は、生徒のパワーで満ち溢れていました。私は2日間かけても回りきることが出来ない状況でしたので、来校した方には時間が無くて申し訳ございませんでした。展示も終了し、夕暮れが近づいた頃からいよいよ「後夜祭」です。けやきグラウンドに集まり、オープニングは吹奏楽部。そして、携帯の明かりをペンライトにして、オーディションを勝ち抜いたバンドの演奏で盛り上がりました。トリはダンス部で、三日月が照らす中で踊る姿はとても幻想的でした。そして、最後は蹊祭実行委員と肩を組んで、全員で夜空に響き渡る校歌で締めました。





生徒達にとっては、多くの来客を迎えての蹊祭で、その熱気に圧倒されました。この余韻は、生徒達の心に一生残ると感じた2日間でした。実行委員の皆さん、本当にご苦労様でした!!