校長ブログ「百代の過客」

第2回成蹊家庭科シンポジウム開催

 11月12日(土)、昨年度の「家庭科チャンピオンシップ大会」の名称を変更し、「成蹊家庭科シンポジウム」として、第2回大会が本校大教室で開催されました。

 このシンポジウムは、家庭科の授業における課題研究の発表大会です。但し、どのチームもクラス予選を突破した優秀なプレゼンばかりの大会です。今回から外部審査員を増やし、生徒にとっては緊張する場面でのプレゼンテーションとなりました。外部委員には、元キューバ大使の渡邉優様、日本マクドナルド社外取締役の上田昌孝様、朝日大学学長の大友克之様といった卒業生が駆けつけてくれ、卒業生との繋がりが持てたことは大変うれしい出来事でした。
シンポジウムのパンフレット
卒業生を中心とした審査員

 クラス代表8チームの発表のテーマは、「天文気象部の私たちが考える女性研究者の現状とこれから」「コミュニティになじめない子たちに周りができる支援」「子供の発達を促す知育玩具」「なぜ今更LGBTQ+?」「性を学ぶということ」「もし働かない人がいなくなったら」「妊娠できなくなるリスクとあなたはどう向き合う?」「映画史から見る差別」の8つで、とてもバラエティに富んだ魅力あるものとなりました。どのチームもクラスでの発表よりもブラッシュアップさせて臨みました。

データを駆使した説明もありました
映画の見方が変わりました!

 金賞チームは、「子供の発達を促す知育玩具」を発表したチームで、保育園にアンケートを取り、自分たちで玩具を手作りし、実際に子どもに遊んでもらうなど検証を重ねており、その構成は素晴らしいものでした。この他、独自のパンフレットを作成した「性を学ぶということ」が銀賞、子宮頸がんを取り上げた「妊娠できなくなるリスクとあなたはどう向き合う?」が銅賞になりました。どの発表においても、パワーポイントの技術が向上し、仮説をおき、調査やインタビューなどの現地調査も行ったうえで、自分たちの論を展開していました。審査員の方々からもお褒めの言葉をいただき、有難かったです。但し、まだ解決方法が弱い点などを指摘されましたので、今後は実証実験を重ねて外部の大会への挑戦してもらいたいと思います。ご苦労様でした!!

金賞チームのプレゼン
知育玩具を持って表彰式に臨んだ金賞チーム
銀賞チームが作成した啓発パンフレット
熱く講評を語って頂いた審査員の方々