校長ブログ「百代の過客」

作文コンクールで好成績をあげました!!

 三浦綾子記念文学館が主催する「第24回三浦綾子作文賞」において中3の生徒2名、『泥流地帯』映画化を進める会が主催する「第3回『泥流地帯』『続泥流地帯』作文コンクール」においても中3の生徒2名の計4名の生徒が表彰を受けました。

 三浦綾子作文賞は、三浦綾子さんの文学作品が多くの人々に親しまれ、その精神が幅広く継承されていくことを願うとともに、生徒たちが作文を通じて、社会のあり方や人間の生き方を深く見つめ、たくましく生きていく力を養うことを目的として、創設された賞です。今回、指定された三浦綾子さんの作品に対する「課題図書部門」においては、降籏大知さんの「生き方のパレット~拓一の生き方から考える~」(『泥流地帯』の感想文)が最優秀賞に、三神葵さんの「道」(『泥流地帯』の感想文)が上富良野町長賞に選ばれました。78点の応募作文の中から、本校の2人が選ばれたことは凄いと感じました。また、受賞した2人は、旭川市にある三浦綾子文学館で行われた授賞式に参加してきたそうです。

上富良野町の広報誌にも載りました!!
https://www.town.kamifurano.hokkaido.jp/contents/20down/koho/s23/23-01-25.pdf

賞状を持って!!

 次に、『泥流地帯』『続泥流地帯』作文コンクールですが、この作品は1926(大正15 )年 5 月24 日、上富良野町が開拓から 30 年を迎えたこの年に町を襲った未曽有の泥流災害について書かれたものです。三浦綾子さんは、この災害について綿密な現地取材を行い、今もその姿が手に取るように分かる作品として描きました。作文コンクールは、この災害の教訓を風化させないよう『泥流地帯』の映画化を進める会が創設したものです。今回は、児童生徒部門において、高畠菜央さんの「泥流に生かされて」が最優秀賞に、寺西紗世さんの「節子」が佳作に選ばれました。

上富良野町のHPに載りました!!
https://www.town.kamifurano.hokkaido.jp/index.php?id=3049

賞状を持って!!

 この4名の生徒の声は、三浦綾子作文賞の趣旨に書かれていた「やがて新しい時代をになうことになる人たちの声は、かならず現在のなかでよく響き、未来への確かな序奏となるでしょう。」を具現化していくと思いました。

校長室に報告に来てくれました!!
指導担当の濱村先生も一緒にパチリ!!

最後に、生徒達の感想を載せさせて貰います。

三浦綾子作文賞  降簱大知さん
 この度は作文賞で最優秀賞がとれてとてもうれしかったです。『泥流地帯』は物語の重要な要素である「キャラクター作り」がものすごくよくできていたので、そこを強調しながら今回の作文を仕上げました。旭川の授賞式で作文を朗読すると知った時は、噛むのではないかとものすごく緊張しましたが、本番では一度も読み直すことなく朗読することができて良かったです。いや~、旭川楽しかった!

三浦綾子作文賞 三神葵さん
このような賞をいただきとても嬉しいです。『泥流地帯』は課題図書として読み始め、最初は興味もありませんでした。しかし、共に成長して困難を乗り越えようとする登場人物達の心情が、ぶつかり合い交錯し合う様子にとても心を揺り動かされ、生きる意味について深く考える機会になりました。また、実際に三浦綾子記念文学館に行ったことで、『泥流地帯』の作者である三浦綾子さんの人生や『泥流地帯』を書いた意味を知ることができました。課題図書という理由で手に取った本ですが、『泥流地帯』を通して多くの大切なことを学びました。『泥流地帯』に出会えて本当によかったです。

『泥流地帯』『続泥流地帯』作文コンクール  髙畠菜央さん
 最初先生からコンクールについて教えていただいた時、面白そうだから書いてみようかな、という軽い気持ちで応募しました。数週間後、受付完了のお知らせと共に、『泥流地帯』の本の表紙のクリアファイルなどの特典が沢山送られてきて、こんなものがいただけるんだ!と、母と笑いながら封筒を開けました。しかし、また数ヶ月後、全く同じ封筒が送られてきて、親切に応募原稿を返してくれるのかなと思い封筒を開封出したところ、賞状と副賞が入っていて、よく読むと賞状には「最優秀賞」と記載してあり、あまりの驚きに叫んでしまったのを覚えています。何事も挑戦してみるものだな、と改めて思いました!

『泥流地帯』『続泥流地帯』作文コンクール  寺西紗世さん
このような賞を頂けてとても嬉しく思います。私は、自分が正しいと思うことを貫き通す、節子という登場人物に主人公の耕作のように魅力を感じ、『節子』という作文を書きました。一文ずつ節子に関する情報を探して、繋がりを見つけられたときはとても嬉しかったです。コロナ禍に中学校に入学した私と、暗い現実に立ち向かっていく人々が重なり、信じて努力すれば必ず明るい未来があるということを『泥流地帯』に教えてもらいました。
以前までは作文を書くことに苦手意識があり、自分が作文コンクールに出品することになるとは思いませんでした。自分の文章を評価して頂ける経験を通して、文章を書くことに自信がつきました。これからも苦手なことにも挑戦していきたいです。