このチームは、本校で11月に開かれた「成蹊家庭科シンポジウム」において、子宮頸がんのことを題材に発表してクラス代表になったチームです。その時は、「妊娠できなくなるリスクとあなたはどう向き合う?」というテーマでした。しかし、今回は子宮頸がんワクチンの報道にスポットを当て、「子宮頸がんワクチンをめぐる新聞報道」と言うテーマでのチャレンジで素晴らしい結果を生むことになりました。
このように、一つのテーマを深掘りする姿勢はとても良いことと感じました。また、全国から選ばれたチームの発表を聞く機会は大切であり、このことを自分たちの財産にしてもらえると有難いです。
おめでとうございました!!
最後に、参加した生徒の感想を載せさせてもらいます。
丸山佳凜さん
子宮頸がんワクチンは、私たちのような女子高校生にとってはとても身近な話題であり、公費で接種するかしないかを判断する大切な時期です。判断する際、私たちはテレビや新聞などの報道、さらにインターネットなどのメディアを通して情報を得て判断します。しかし、子宮頸がんワクチンに関する新聞報道は、私たちが判断するために必要な情報が、偏って報道していたと世間では言われていました。そこで、本当に偏っていたのか、あらゆる人々の声を拾っていたのか研究したいと思い調べました。約200枚の新聞の内容分析は、一度読めばできると思っていましたが難しく、何度も読み返して正確にカウントすることが大変でした。しかし、全国の高校生が集まる中で優良賞という素晴らしい賞を受賞できたことに達成感と喜びを感じています。また、他の参加者の発表はとてもレベルが高く、交流会なども通して刺激的な体験をすることができて良かったです。
田中ゆり子さん
今回、高校生国際シンポジウムに参加し、新しいことを多く経験することができました。自分たちで一から研究することは大変で難しかったですが、非常に勉強になり、今後社会に出た時にも活かせることが多いと思うので、やって良かったと思っています。他の高校生たちの考えや発表を見て、同い年と思えないほどのクオリティに刺激を受け、たくさんのことを学びました。それだけではなく、プログラムにある進路座談会や、審査員・生徒交流会、パネルディスカッションを通して私自身の考え方が参加する前と大きく変わりました。普段知ることもできない様々な分野の方々と交流し、新しい世界が広がった気がします。なかなかできない貴重な体験をすることができました。
豊泉智彩さん
全国から優秀な学生たちが集う鹿児島の国際シンポジウムに参加して、賞まで頂けたことは、大変光栄で、この上ない喜びを感じています。しかし、グランプリ受賞者や、有識者の方々のプレゼンを聴いていたら、自分の未熟さを思い知らされる気がしました。また、審査員の方々や参加した生徒たちと交流したことで、自分の考えや思いを相手に伝える難しさも知りました。自分たちが発表して終わりではなく、「もっと見識を広めたい!」「自分が興味のある分野で学びを深めたい!」というような、これまでにない感情が湧き上がったのは、自分自身でも驚きでした。これからの高校生活、将来の道を切り拓くためにも、問題意識を常に持ち、深く考え、日々を大切に過ごしていきたいと思っています。