校長ブログ「百代の過客」

高校1年生、難関の気象予報士試験合格!!

 10月・11月は、成蹊高校生の活躍が相次ぎました。その一つを紹介します。
 今年度の気象予報士試験に合格した1年生の山中大馳さんは、10月20日(金)付で正式な気象予報士として、気象庁長官から登録されました。気象予報士には、(1)今後の技術革新に対処しうるように必要な気象学の基礎的知識、(2)各種データを適切に処理し、科学的な予測を行う知識および能力、(3)予測情報を提供するに不可欠な防災上の配慮を適確に行うための知識および能力が求められます。そのため、予報業務に関する一般知識と専門知識を問う学科試験と、気象変動などの予測を行う実技試験が行われます。
 山中さんは、4,800名がチャレンジした8月の試験において、合格者の206名(合格率4.8%)という超難関試験を見事突破しました。小学校6年生から受検してきた山中さんですが、今回の試験では最年少の合格者となりました。おめでとうございます!!

気象予報士試験ポスター
合格通知書を手に持って
校長室に報告に来てくれました!

 山中大馳さんのコメント
 私は小学6年生の頃にコロナ禍で小学校に行っての生活がなくなり、家で暇にしていたところ、母に気象予報士試験やってみないか、と言われたことがきっかけでした。気象予報士試験は、一般、専門、実技と3科目あり、それら全ての合格で正真正銘の気象予報士となれるのですが、どれか一つや二つだけでも合格することができ、その科目はそれ以後免除されます。勉強を始めて2年後の中学3年生の夏、一般知識だけ合格しました。一般だけが免除されたので、専門知識と実技の勉強を必死でやりました。残念ながら、その次の試験では専門と実技どちらも不合格となり、一般だけ免除されるばかりでした。しかし、この夏の試験では、まだ受かっていない2科目のどちらも見事合格し、気象予報士となりました。正直気象予報士の勉強はとても難しく、何度も何度も落ちたことから、もうやめてしまおうかと思ったこともありました。しかし、諦めずに次の試験に向かって頑張り続けたことが今の喜びにつながっています。受かって終わりではなく、合格した今がスタートなのだと思います。私は、この資格を活かし、さらに日本における気象自然現象を探究して、今後世の中で活躍できるように頑張ります。