校長ブログ「百代の過客」

ボランティア・スピリット・アワード コミュニティ賞受賞

 中学1年生の佐々木琳久さんが第27回ボランティア・スピリット・アワードにおいて、コミュニティ賞を受賞しました。 
 佐々木さんは、学校に貼りだしてあったポスターを見て、自分が今年の夏にスリランカで行ったボランティア活動についての報告を記載し、アワードに応募して見事受賞に繋げました。素晴らしい限りです。 
 佐々木さんは従前からSDGsに対して強い関心を持っており、自分に何ができるかを常に考える気持ちがスリランカでのボランティア活動に繋がったと考えます。このように、自分が思っていることを行動に移すことは中々簡単にはいきません。しかし、この中高生の頃だからこそ、チャレンジできるものもあると考えます。彼のこれからの行動に期待したいと思います。ご苦労様でした。

ボランティア・スピリット・アワードのロゴ
朝礼後、賞状を手に持つ佐々木さん
私も一緒に写真を撮りました

 それでは、最後に佐々木さんの感想を載せさせてもらいます。

 僕は、昨年アメリカの国連本部を訪問した際、SDGsについて学び、衝撃を受けました。それ以来、自分に何ができるか考え行動していました。具体的には、洋服ができるまでの労働力を考え、適正価格か考えてから購入する、プラスチックごみのリサイクル、フードロスをなくすなどです。しかし、SDGsが掲げる質の高い教育、人や国の不平等をなくす、とは具体的にどういうものか分からなかった際、祖父がスリランカの女性や子供を支援する団体の活動を紹介してくれました。この活動で、僕はスリランカに行きました。

 スリランカでは、英語で現地の人と交流することができました。また、幼稚園、小学校、中学校に行き、子供たちと交流をしたほか、図書館やトイレを作る手伝いをすることができました。そして、現地の人の家にホームステイし、スリランカの人の文化について身をもって体験し、英語が話せない人とも言葉の壁を感じず、交流することができました。彼らの言葉の壁は関係なく、新しいことを知りたいという姿勢に、僕の方が影響を受けました。

 スリランカという国はネットで調べると他の途上国より豊かだと思うかもしれませんが、実際に行ってみると衛生面や貧富の差など、もっと支援が必要なことが分かりました。僕はこの賞をいただいたことを励みにこれからも活動していきます。その第一歩として世界で起こっていることを正しく理解するために国連英検の勉強を始めました。

スリランカの学校
ボランティア活動中の佐々木さん