校長ブログ「百代の過客」

安倍晋三さんの銅像に会いに行きました!!

 新年明けましておめでとうございます。正月から能登半島大地震や羽田空港での事故が起き、大変な新年の幕開けとなりました。亡くなられた方に対して哀悼の意を表すとともに、被災された方の一刻も早い平常生活への復帰が実現できるよう祈る気持ちで一杯です。 
 さて本校では、1月8日(月)に中学校の国際学級入試・帰国生編入試験が行われ、受験モードに入りました。この後、中学校は2月1日(木)・4日(日)の一般入試、高等学校では1月22日(月)の推薦入試・帰国生入試、2月10日(土)の一般入試が実施されます。本校へ受験を希望されている児童・生徒の方々には、くれぐれも体調を崩さないよう努めて頂き、自身の実力が発揮できることを心から応援しています。頑張ってください。
 このブログでは、私が中学校・高等学校の3学期の始業式で話したことを紹介します。私は、昨年末に台湾の高雄市にある紅毛港保安堂という場所を訪ねました。その理由は、表題にもあるように、この地に私の成蹊の2年先輩に当たる安倍晋三さんの銅像が建てられているからです。

紅毛港保安堂
安倍晋三さんの銅像

 では、何故この地に安倍さんの銅像が建てられたのでしょうか。この保安堂の廟は、第二次世界大戦の際に撃沈された「第三十八号哨戒艇」の英霊145柱を祀るため、1953(昭和28)年に台湾の人達によって建てられました。そして、この英霊たちを故郷である日本に返還することに尽力されたのが安倍さんでした。

保安堂に祀られている「第三十八号哨戒艇」の艦長高田又男さんの像
保安堂に祀られている「第三十八号哨戒艇」の英霊

 そのため、安倍さんが凶弾に倒れた後、この地に追悼の場を設けたところ、3,000名を超える市民が献花に訪れました。そして、台湾の人も安倍さんを偲べるように、国葬が執り行われる3日前に、銅像が除幕されたのです。背景に「台湾永遠的朋友(台湾の永遠の友人)」と書かれた安倍さんの銅像を実際に見て、台湾の人達に愛され、その国際交流における功績に対して、更に認識を深めました。また、この能登半島大地震に際しても、台湾から多くの義援金を頂き、友好関係の重さも改めて感じました。

背景の「台湾永遠的朋友」の文字が目に留まります
碑文の「加油(頑張れ)」は、安倍さんが台湾地震の際に書かれた字です

 現地では、日本人ガイドの木村利行さんから、保安堂建立の経緯、台湾と安倍さんとの繋がりや想いが込められた話を多く聴くことができ、とても貴重な経験となりました。もし、台湾の高雄へ行かれることがありましたら、この地まで足を運んでもらえると有難いです。

木村さんと一緒に
安倍さんの銅像とも自撮りしてみました