3月31日(日)から4月5日(金)にかけて、本年度から交流を行う、オーストラリアのカウラ市にあるセント・ラファエルズ・カソリックスクールを訪問しました。
4月2日(火)、本校卒業生の松永義明様の仲介で、在シドニー総領事の徳田修一様と面会し、成蹊がカウラ市と交流している意義を改めて説明させて頂きました。戦時中、カウラにあった日本人捕虜収容所からの脱走事件(COWRA BREAKOUT)で、多くの命が亡くなりました。そのことを風化させないためにも、カウラ市と本校とは55年にわたり交換留学をしてきたことについて、総領事も深く理解を示して頂き、本当に有難かったです。

4月3日(水)、シドニーからオレンジ空港まで飛び、カウラ・成蹊交換留学委員会委員長のボブ・グリフィスさんの出迎えで、カウラまで移動しました。そして、今年度から新たに交流校となるセント・ラファエルズ・カソリックスクール(ST RAPHAAEL’S CATHOLIC SCHOOL)への学校訪問です。学校では、ミッシェル校長と留学担当で日本語の授業も担当しているタマサ先生が学校内を案内してくれました(タマサ先生は、カウラ高校の生徒として成蹊に1年間留学経験があります)。当日はスポーツデイで、様々な種目に取り組む生徒達の姿がありました。また、日本語を履修している生徒も多いため、「こんにちは」「おはようございます」といった声を掛けてくれ、嬉しい気持ちになりました。





その後、50年以上の交流を続けてきたカウラ高校を訪問しました。長期留学では交流ができなくなりましたが、ショート・プログラム内での交流については続けたいというハミルトン校長の話を聴き、安心しました。そして、市長の交代があったため、新任のファーガン・ルース市長を訪問しました。4月中頃に来日し、本校にも訪問することについて、市長からとても楽しみにしているとの話を聴き、有難く思いました。


4月4日(木)、セント・ラファエルズ・カソリックスクールを再訪した後、カウラの収容所を訪れました。今年の8月に開催される、COWRA BREAKOUTに伴う式典には、ショート・プログラムに参加する成蹊生も参列する予定です。その際、安倍元首相などもされている桜の木の植樹を行い、成蹊の名も残しておきたいと考えています。ます。その後、「JAPANESE GARDEN」に寄った際には、入場門が三菱のバックアップで建設されたことを確認し、ここにも成蹊との繋がりがあることを知りました。そして、オレンジ空港からシドニーで乗り継ぎ、帰国の途に着きました。新しい学校との交流を心から期待しています。





