校長ブログ「百代の過客」

ご入学、おめでとうございます!!

 4月8日(月)、満開の桜の中、成蹊中学・高等学校の入学式が無事挙行できました。中学1年生265名、2年生3名、高校1年生334名が、新たな仲間入りをしてくれました。

校旗たなびく中高門
入学式は学園本館で実施しました

 中学生は、午前中に式を実施しました。学園本館前の桜も丁度見ごろで、新入生を歓迎してくれています。本館大講堂には、緊張した面持ちの新入生が式の開始を待っていました。呼名が終わった後、私と江川雅子学園長から式辞を贈らせて貰いました。

神妙な面持ちの新入生
学園長の式辞

 私の今回の式辞では、立命館アジア太平洋大学前学長の出口治明さんの「タテ・ヨコ・算数」についての話をしました。タテは時間軸を指し、歴史から学ぶ大切さを示しています。そのために、先人の書を読むことを勧めました。本校の図書館の蔵書は16万冊にも及びますので、有効に使ってもらいたいと思っています。「ヨコ」は空間軸を指し、世界の広さを学ぶ中、モノの考え方や環境が違う人たちと接することが重要と言うことです。そのためにも、多くの生徒に留学や海外研修に挑戦して貰いたいと思っています。最後の「算数」は、数字のデータの重要性です。探究学習などを進めていくうえで、データの根拠が一番理解を得られやすいことを考えてもらいました。

校長式辞
全体写真を撮る前に
早速自撮りで一枚

 午後は、高校の入学式です。式辞では、橋本左内が15歳の時に記した「啓発録」から、その五つの心得を紹介しました。「稚心を去る」「気を振るう」「志を立つ」「学に勉む」「交友を択ぶ」、どれも大切な心得ですので、心の隅にでも置いて、高校生活を送って欲しいと思います。

本館前の看板
保護者の皆さんと一緒に

 新入生代表の挨拶は、中高共にコロナ禍で苦しんだ3年間の辛さがあったことに触れる中、それを乗り越えた未来を語ってくれました。是非とも、制限されてきた団体行動が緩和され、思いっきりできる学校行事や部活動を満喫して欲しいと感じました。
改めて、ご入学おめでとうございました!!

会場内の生徒の様子
新入生の言葉(中学)