校長ブログ「百代の過客」

カウラ市長が本校を表敬訪問

 この度、本校と交換留学を行っているカウラ市のファーガン市長一行が来日され、本校にも表敬訪問して頂きました。

 4月17日(水)、江川雅子学園長、国際教育部の旭ひとみ教諭と共に、ルース・ファーガン市長、ポール・スミス副市長、ビル・ウェスト前市長、ポール・デービー事務局長を新宿のホテルに訪問し、その足で外務省を表敬訪問しました。外務省では、保坂泰外務大臣政務官と面会し、戦時中に起こった「COWRA BREAKOUT」(捕虜収容所からの集団脱走事件)の意義を改めて確認し合い、カウラと成蹊との学校間交流の重要性も認識して貰いました。ファーガン市長が政務官に対して、カウラの地への来訪を熱望される姿がとても印象的でした。

 その後、オーストラリア大使館でのレセプションに参加させて貰いました。陽光が注ぐレセプションルームにおいて、カウラ市長団一行を招いたジャスティン・ヘイハースト駐日オーストラリア大使からの挨拶では、「COWRA BREAKOUT」の意義や成蹊との学校間交流の素晴らしさが語られました。「COWRA BREAKOUT」については、オーストラリアでは多くの人が知っているにもかかわらず、日本での認知度が低い点に課題があります。成蹊としては、このことを風化させないと共に、広くその意味を伝えていく使命があると考えています。

外務省の入口で
オーストラリア大使館の中庭
レセプションの様子

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 18日(木)、昼前に来校された市長一行は、ランチの後、小美濃安弘武蔵野市長への表敬訪問をされるため、私も同行させて貰いました。市長一行からは、カウラ市で課題となっているゴミ処理問題などを中心に、様々な行政の視点での質疑応答がされました。小美濃市長には、応接室だけでなく、武蔵野市の議場内部や、話題となったゴミ処理を行うクリーンセンターの外観を案内して頂き、本当に感謝いたします。
 学校に戻った後は、生徒によるスクールキャンパスツアーです。生物部やストリングス部、コーラス部や書道部がその場で対応してくれて、市長団からはとても好評でした。

来日したカウラ市長一行(校長室にて)
カウラに留学した生徒も交えてのランチ
議場で小美濃市長を囲んで
キャンパスツアーの生徒と一緒に
生物部の説明を聞く市長
ストリングス部が演奏を披露
書道部が実技をお見せしました
コーラス部の歌も聴いてもらいました

 そして、夕方から大学10号館で、本校主催のレセプションです。私や江川学園長、そしてファーガン市長からの挨拶の後、立食の食事を伴う懇親会へと移りました。本校からカウラへ留学した方々をはじめ、カウラと縁の深い男声合唱団コール・ファーマーの方々、学園の関係者の方も多数参加して頂き、和気あいあいとした会を開催することができました。最後は、成蹊カウラ会の岡紀子会長に締めて頂き、散会となりました。

私の挨拶で始まりました
ファーガン市長からも挨拶を頂きました
担当の旭教諭は和服でのおもてなしです!
レセプション会場での集合写真

 この8月で、「COWRA BREAKOUT」は80周年となります。本校の生徒達もショート・プログラムの一環として、式典に参加予定です。この節目の年に、改めて「COWRA BREAKOUT」の意味を考え、成蹊としての立ち位置もしっかり考えていきたいと思います。また、この取組に関心を示し取材をして頂いた共同通信社の方には、大変感謝申し上げます。


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