成蹊高等学校では、毎夏イギリスのケンブリッジ大学へのサマープログラムを実施しています。今年は、7月16日(火)から8月5日(月)までの21日間、高校1年生から3年生までの29名が参加しました。私もプログラムの最後の数日を一緒に過ごさせてもらいましたので、その報告をします。
ケンブリッジ大学は、31のカレッジで構成されており、その創立は13世紀まで遡るイギリスの名門校です。本校の生徒達は、31のカレッジのうち、3番目に古いペンブルック・カレッジに通い、二つのクラスに分けられて、授業を受けました。この長い期間の研修では、格調の高い授業だけでなく、カンタベリーの街を散策するツアーなども用意されており、生徒達は充実した時間を過ごすことができました。





このペンブルック・カレッジは、成蹊学園初代理事長の岩崎小弥太さんが通ったところで、普段は学べないようなリベラルアーツを肌身で感じる授業は、生徒達にとっても貴重な財産になったと思います。私が見学した授業では、様々なカレッジの特徴を生徒が紹介プレゼンする授業を行っており、生徒達が自信を持って話をする姿が見られました。また、トリニティ・カレッジの見学では、ニュートンが万有引力を発見したリンゴの木や音速を知った廊下など、見どころ満載で、生徒の好奇心もMaxになっていました。





8月1日(木)、プログラムも終盤に近付いたことから、夕食後に生徒達は、お世話になった先生方や、熱心に面倒を見てくれたケンブリッジ大学に通うPA(プログラム・アシスタント)を招いて、「タレントショー」を開きました。ダンスやソーラン節、ケンブリッジを題材としたクイズなど、生徒達による多くのパフォーマンスは、本当に楽しませてくれ、ケンブリッジの人達に笑顔を提供していました。




8月2日(金)、最終日のプログラムを終え、いよいよ修了式を迎えることとなりました。先生方やPAの学生たちが祝福する中、一人一人に修了証が手渡され、生徒の中には涙ぐむ者も多く見られました。そして、生徒達はフィナーレのディナーを堪能すると、そこにはケンブリッジへの別れが尽きない顔が並んでいました(私も英語で挨拶させてもらいました)。単なる語学研修ではなく、ノーベル賞受賞者を120人以上輩出したアカデミックなケンブリッジ教育の素晴らしさに触れると共に、15世紀の建物が並ぶ荘厳な街の雰囲気も味わうことができた生徒達の顔は、充実感で一杯でした。本当に、ご苦労様でした。





