10月4日(土)、17時から成蹊大学10号館で、成蹊・カウラ市交流事業55周年記念のレセプションが開催されました。会場には、小林健理事長から贈られた胡蝶蘭が素敵な雰囲気を醸し出す中、参加者が約150名となった盛大なレセプションが開始されました。
会の冒頭、私とポール・スミスカウラ市長が挨拶をした後、三嶋偉一学園長付顧問の乾杯で、宴が始まりました。三嶋顧問は、成蹊小学校1年生からの私の親友ですが、カウラの生徒をホストファミリーとして受け入れたこともあるカウラと関わりのある成蹊人です。歓談を挟んで、小林めぐみ国際教育センター所長とボブ・グリフィスカウラ成蹊交換留学委員会会長が挨拶されました。ボブ・グリフィスさんは、永年にわたりこの交流事業の支えてきた人物で、今回交流校をカウラ高校からセント・ラファエルズ・カソリックスクールに代えるに際し、人一倍尽力をして頂き、本当に感謝しています。次に、その新しい交流校であるセント・ラファエルズ・カソリックスクールのミッシェル・デシャンプス校長先生の挨拶があり、その後カウラ留学生の卒業生の会であるカウラ会の岡紀子会長からはこの事業に関わった方々の紹介がありました。中でも義父がカウラに関わった淺田博昭様には、わざわざ広島から来ていただき、とても感激でした。
後半は、生徒達の出番です。現在、本校に長期留学しているエマさん、来年3月本校からオーストラリアに留学する内川美温さんのスピーチがあり、その後は「パーティータイム」として、セント・ラファエルズ・カソリックスクールの生徒達がオーストラリアの国民的代表歌「ワルチング・マチルダ」を歌ってくれました。日豪両方の留学経験者たちも楽しそうに歌い、会場が一つになった瞬間でした。会場のあらゆるところで懐かしさがこぼれる歓談が続きました。そして、記念品交換会をした後、最後に全員で記念撮影をしました。その際、成蹊会の太田克彦会長から閉会の辞があり、お開きになりましたが、太田会長ご自身がカウラ留学生であり、そのエピソードを加えた話に皆さんが聞き入っていました。また、ご参加いただいたシドニー成蹊会の松永義明様、カウラ公演を続けている男声合唱団のコール・ファーマーの皆様、この交換留学を支援して頂いている稲沢ロータリークラブの皆様にもご参加いただき、本当に感謝しております
成蹊とカウラ市の交流は55周年を迎えました。1970年にカウラ市のオリバー市長が来日し、成蹊高等学校の栗原美能留校長との間に信頼関係が築かれ、交流が開始されました。その当時、私は成蹊中学校の2年生でしたが、残念ながら良く知りませんでした。そして、成蹊高校生になり、気さくな留学生が来ていたことを思い出します。この取り組みは半世紀の時を経る長きにわたり続いているうえ、多くの日豪関係者の絆を生んできました。この交流を長く続けることがカウラ事件のことを語り継ぐと共に、日豪関係の発展に繋がると確信した一日となりました。ご参加いただいた皆様、本当に有難うございました!!