10月22日(水)~26日(日)、成蹊中学校3年生の奈良・京都の修学旅行が実施されました。今年度から、コロナ禍前と同様に4泊5日での修学旅行となり、様々な取組を取り入れることができました。
1日目は、朝8時過ぎに東京駅に集合し、新幹線で新大阪まで行きます。途中、ランチとして崎陽軒のシウマイ弁当を食べながら、修学旅行が始まりました。今日の午後は、法隆寺の見学です。あいにく、小雨が降っていましたが、集合写真も無事撮れ、金堂や五重塔も拝観することができました。生徒の中には、私が行った事前授業(10/20)を覚えている生徒もおり、「あの屋根とこの屋根の比が白銀比か」と言った声も聞こえ、ちょっと嬉しくなりました。宝物殿では、玉虫厨子において、玉虫の羽が残っている部分に私が懐中電灯で光を当て、みんなで飛鳥期の光に酔いしれました。そして、夢殿では救世観音像(特別公開中でした)、中宮寺では弥勒菩薩像を見学するなど、法隆寺を堪能しました。そして奈良のホテルに入り、夜には薬師寺の高次喜勝様からの法話を聴きました。薬師寺の話だけでなく、奈良仏教の特色を含め、生徒に意見を求めながら楽しいお話を聴くことができました。
2日目の午前中は、白鳳期の薬師寺、天平期の唐招提寺、院政期の浄瑠璃寺と時代順に奈良を巡りました。特に、薬師寺では高次様に特別に金堂内で話をしていただき、仏教への理解も深まったと思います。午後は、奈良公園内にある興福寺と東大寺で、班ごとに自主行動での見学です。東大寺では、大仏殿、戒壇堂や三月堂といったチェックポイントだけでなく、正倉院まで足を延ばした意欲的な班もあったほか、鹿と戯れる姿も印象的でした。
3日目は、奈良から京都にかけての移動日ですが、7つのテーマを決め、クラスを分解して、自分の興味関心のあるコースに参加する新しい取組です。それぞれのコースには、友禅染、抹茶作り、八つ橋作り、おばんざい作り、ミニ瓦作り、写経、座禅、京扇子絵付けといった体験を取り入れています。それ以外にも、比叡山延暦寺や貴船神社、将軍塚青龍殿など、なかなか個人では行けない場所も入れているほか、食事も自然美溢れる高雄のもみぢ家や萬福寺の普茶料理など、京料理も堪能することができました。
4日目は、京都の班別行動です。天龍寺、金閣寺、南禅寺の3つのチェックポイントのうち一つを通りながら、古都を満喫する一日です。それぞれの班は、京都ならではの昼食場所や甘味屋まで予約し、チェックポイント以外では伏見稲荷大社や二条城、北野天満宮などが人気のスポットでした。途中、時間がうまくいかない場面もありましたが、どの班も臨機応変な措置をとって、無事に帰ってきてくれました。そして、この日は最終の夜になるので、サプライズとして舞妓さんに来てもらい、舞いを披露して頂いた上、質疑応答や写真撮影などの時間もとってもらいました。生徒達は、舞妓さんが15歳でこの道を歩む決断をした話に大変興味を示し、自分のキャリアを考える良い機会になったと思います。
最終5日目は、京都駅近くの東寺と三十三間堂を見学し、最後の清水寺では自由時間を設けています。生徒にとってもお土産購入ができる待ちに待った時間です。八つ橋、京ばあむ、茶の菓など、お土産一杯を手に持った生徒達が帰ってきました。昼食場所で解散式をした際、私の方からこの修学旅行について生徒に問いかけると、4泊5日は長く感じたとの意見は少数でした。生徒達にとっては、4泊5日の中、多くの学びを得た有意義な時間だったと思い、安心しました。5日間、ご苦労様でした!!