1 月 24 日(金)の夕刻から夜にかけて、理科野外観察会(天体観望会)を開催しました。
今年も小学生・中学生・高校生が集まる、成蹊ならではの観望会となりました。
大規模な講演会を別とすれば、小 5 から高 3 まで、8 つの学年の児童・生徒が集まる会というのは、成蹊でもあまり無いかもしれません。
観望会には、小中学生の保護者の皆様や理科の実験助手の方も加わり、全部で 42 名の参加となりました。

会の前半では、講師として、三鷹市にある国立天文台天文情報センターの高田裕行さんをお迎えしました。国立天文台が進める電波天文学の普及について、電波天文まんが「アルマーの冒険」を題材にお話頂きました。
ちなみに「アルマーの冒険」を執筆されている漫画家の方は、2018 年にご講演を頂いた藤井龍二先生です。

ご講演の中では、小型のラジオや、スマートフォンを用いた電波の実験も実施。
それらを手作りのアルミ容器に入れたり、ステンレスの網をかぶせたりしながら、「光の世界」と「電波の世界」の違いを、わかりやすく説明して頂きました。
参加者全員へのお土産として、高田さんが編集された、きれいな写真満載の「国立天文台ニュース」も頂きました。

会の後半では、小学生と中学生に分かれ、天文台と屋上で天体を観望。
天文台では、金星・土星・木星・火星の 4 つの惑星を、口径 15cm の屈折望遠鏡に取り付けたカメラで眺めました。

屋上では、高校天文気象部の部員が、小中学生が見る望遠鏡の使い方をナビゲート。
小学生は、普段会うことが無い高校生と話すことができたのが楽しかったようす。
天文気象部の高校生は、2 月に学外の小学校で行われる観望会にも招かれていて、そこでも小学生に星を見る楽しさを伝えたいとのことでした。

理科野外観察会(天体観望会)は、来年も同じ時期に実施予定。
今年見逃した方は、来年ぜひご応募ください。

<リンク>
国立天文台 天文情報センター
 ・電波天文まんが「アルマーの冒険」
 ・国立天文台ニュース  2024-2025 年冬号「すばる望遠鏡 25 周年」

<近年の理科野外観察会(天体観望会)講師一覧>
2018.1.16 藤井 龍二さん(日本漫画家会議会員
2019.1.15 成蹊高校生の有志「シネマ リュミエール」の皆さん
2020.1.17 藤田 陽実さん(月刊天文雑誌「星ナビ」編集部/株式会社アストロアーツ
2022.3.10 森安 司 先生(成蹊高等学校天文気象部 顧問/成蹊中学・高等学校 国語科)
2023.2.24 鴨川 仁 特任教授(静岡県立大学東京学芸大学
2024.1.26 唐崎 健嗣さん(合同会社プラネタリウムワークス
2025.1.24 高田 裕行さん(国立天文台 天文情報センター
※ 2021 年はコロナ禍のため開催せず