過去3回の【天文気象部活動報告】でお知らせしたとおり、毎週月曜日22時から放送されていたドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」に、高校天文気象部が取材協力をさせて頂きました。
9月27日(土)と28日(日)には、成蹊中学・高等学校の文化祭「蹊祭」が開催されます。高校天文気象部の会場では、このドラマのセットで使われた装飾品を展示します。今回は、それをはじめとした蹊祭での天文気象部の展示についてお知らせします。
初回の【天文気象部活動報告1】では、天文気象部からドラマスタッフの方にいろいろなものを貸し出したことをお伝えしました。ドラマも終盤になったころ、その貸し出していた品を返却して頂けることとなりました。せっかくの機会ですので、お越し頂いたドラマの装飾担当のスタッフの方に、ドラマについてのお話を伺うこととなりました。



お話の中で、最初の見学で覗いた天文気象部の部室の雰囲気が、昔からある天文部というドラマの設定によくマッチしていたことをお伝え頂きました。部室にあったピンホール式プラネタリウムの恒星半球やガリレオ式望遠鏡は、ドラマ内にもよく登場しました。ガリレオ式望遠鏡は「ちょっと面白い形をした、普通ではなさそうな望遠鏡」としてドラマで使われたとのこと。部室の黒板には歴代部長の名前とともに「天文部を破滅に導いた人」の名前が記されていて気になったそうですが、その設定は使われなかったとのことでした。
部員が撮影した合宿の写真やポスターをドラマの背景として使って頂いたこと、エアドームではなく段ボール製のドームが採用されたのは、「宇宙が崩壊してきた!」というセリフがあるから、といったこともお話頂きました。気が付かなかったのは、成蹊の天文気象部の部員が描いた月食ポスターが、そのままドラマに映っていたこと。多くは部の雰囲気をまねて装飾部の方などが作成したものですが、ひとつだけこちらから貸し出した手書きのポスターが紛れていたのです。
お話の最後には、「セット見学に来ていただいて、ドラマの作り方などもご覧いただけたと思います。もし興味があればドラマのつくり手になることもできるので、ドラマのエンドロールを調べてぜひ連絡を頂ければ」とのお言葉も頂きました。装飾担当の皆様には、できたばかりのプラネタリウムドーム内で、試写投映をご覧頂くことができました。



せっかくお越し頂く機会でしたので、もしよろしければのお願いとして、ドラマで使われた装飾品の中にもし廃棄されてしまうものがあれば、こちらでお預かりすることはできませんか? とお尋ねしてみました。ご検討頂いた結果、いつくかの装飾品をこちらでお預かりできることとなりました! 文化祭などで展示してもよいとのこと。ご了承頂いた皆様には、深くお礼申し上げます。
これを受け、9月27日(土)と28日(日)開催の蹊祭の天文気象部の展示では、「ぼくほし」コーナー(ドラマ名「僕達はまだその星の校則を知らない」の略)を設け、お預かりした装飾品をはじめとした「ぼくほし」関係の展示を行うこととしました。お預かりしたものが何かについては、ぜひご来場をいただきご確認ください。



「ぼくほし」コーナーには、ドラマでも使われた段ボールドームの一部を壁にぶら下げています。これに、実際のドラマで使われた金属製の恒星半球を通してライトを当て、ドームに星々を映し出す展示を行います。部員が作成したドラマ作成協力のポスターや映像も展示しますのでお楽しみに。
ドラマ以外にも、夏合宿の写真や部員が作成したポスター、部の望遠鏡などを展示します。部員が記事を執筆した小冊子、「たのしい天文」を略した「たのてん」もお受け取りください。












そして、天文気象部蹊祭展示の最大の目玉はプラネタリウム。今年初めてエアドーム作成にチャレンジし、無事完成しました! ドームの直径は4mと、昨年までより1m大きくなり、収容人数も増えました。遮光率99.9%のドーム素材とその切り出し、空気圧で押し付けるタイプの出入口、シロッコファンの送風機とダクトファンによる排熱、みさと天文台作成の「星間制御卓」を用いた番組作成などなど、数々の工夫を凝らしました。このエアドームと投映機の作成は、移動式のプラネタリウム投映を行う「合同会社プラネタリウムワークス」の唐崎健嗣さんに技術協力と作成指導を頂きました。唐崎さんには一昨年のプロジェクターと魚眼レンズを組み合わせたプラネタリウム投映機作成の頃からご協力を頂いています。唐崎さんはドラマのプラネタリウムにも技術協力をされています。
様々なご協力を頂いた一方、成蹊オリジナルの部分も多々あります。送水ホースに玉砂利を入れ、ドームのふくらみを抑えるおもりを作ったり、直径100mmの排熱ダクトと直径200mmの排熱ファンの異径接続に道路工事用のカラーコーンを用いたりするなど、安価に仕上げる工夫をしています。唐崎さんとのアイデアの出し合いもプネタリウムを作り上げるうえで楽しいところでした。
以上のようにして作り上げた、今年の天文気象部の蹊祭の展示も、間もなくお披露目です。蹊祭は受験生の方には参加登録をお願いしていますが、当日中高門で受付して頂ければ、どなたでも入場可能です。お越しの際は、理科棟1階の天文気象部の部屋にぜひお越し頂き、プラネタリウムをはじめとする展示の数々をご覧ください。多くの皆様のご来場をお待ちしています!
<リンク>
僕達はまだその星の校則を知らない
https://www.ktv.jp/bokuhoshi/
Komichifes – Instagram こんにちは 広報パートです
本日は天文気象部の紹介ですhttps://www.instagram.com/p/DO3eLQMkeiQ/
高校天文気象部が取材協力をしたドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」の放送が始まりました
https://www.seikei.ac.jp/jsh/news/2025/19547.html
【天文気象部活動報告1】天文ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」に高校天文気象部が取材協力しています
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天文気象部活動報告3】天文ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」のプラネタリウム
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