12月7日(土)、大阪商業大学で開催された第23回全国高等学校ビジネスアイディア甲子園において、「NAバンク」をテーマに発表した成蹊高等学校のASKYチームが準グランプリに輝きました。全国6501チームの応募がある中、素晴らしい結果を残してくれた生徒達には拍手を贈りたいと思います。
このチームは、今年の8月末に本校の毎年実施している「五島スタートアップキャンプ」に参加し、実際の五島列島での探究学習を通してこのテーマを練りあげました。「NA」とは「Not Available」(再利用不可能な)の略称で、不可能なものを可能にする取組を提言しました。内容は、五島の特産品である椿栽培の用地が不足している農家の課題を、空き家の土地を使って解消するもので、その仲介に入る「NAバンク」の創設を提案しました。二つの課題を同時に解消する妙案のうえ、発表者3名のプレゼンも堂々としていて、素晴らしかったです。本校が積み重ねてきた探究学習の一つの成果と言えるでしょう。おめでとうございます!!



最後に、参加者3名と顧問教諭のコメントを載せさせて貰います。
1C福智「このプロジェクトを通して、ゼロからビジネスを作り上げることが1番大変でした。事前学習の際、五島名産の椿と空き家をどう組み合わせるか、そこからどのように利益を生み出すのかを班員で協力して考えました。このような努力を全国に向けて発表することができ、準グランプリという素敵な賞をいただけてとても光栄です。最終審査にノミネートされたことを聞いてから、毎日集まって準備をしたので達成感もありました。この貴重な経験から、創造力が身に付き、協力する大切さを知りました。」
1E渡邊「五島のプロジェクトでは普通の高校生では経験できないような本当に貴重な経験ができました。机上の空論とならないようにお金のことなどもしっかり考えながらビジネスプランを考えたことは何よりも力になったと思います。ノミネートされた後は毎日のようにみんなで遅くまで残って発表の準備をして、結果準優勝という素敵な賞をいただけて本当に本当に嬉しいです。この賞は五島の人やチームのメンバー、先生などたくさんの支えがあってこそ取れたと思うので感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!」
1G石倉「五島で自分たちのプランがどのようになれば収益化できたり、地域の人々になったりするのかを、フィールドワークを通して考えたことがとても大変でした。ただこの考えていた時間こそが私の中でとても重要な経験で、これから役に立っていくものだと思います。最終選考に選ばれたことを聞き、自分たちのビジネスプランをよりよいものにできると思い、本番の日のため準備を進めました。その結果準グランプリをとり、5月から探究学習をして来て本当に良かったと感じました。五島に行き、ビジネスプランを考え、最終選考に行き、緊張の中プレゼンをし、このような賞をとれたこの経験はかけがえのないものです。ありがとうございました!」
新屋教諭「五島で現地の人にフィールドワークをしたからこそわかった課題を2つ掛け合わせて、既存サービスをもとに新しいサービスを考案するという起業のお手本ともいえる方法でビジネスアイディアを考案し、6500件以上の応募の中から、3度の選考を通過し、見事最終審査にも残りました。最終審査が決まってからも毎日ビジネスに隙はないかを日々考え、綿密に練り直し、発表の練習も細かい所作まで気をつけ、練習し、当日を迎えました。ここまで生徒たちの熱が入るとは思っていませんでしたが、生徒が日々頑張った努力が大きな結果として表れたことは今後の学校生活においても貴重な経験となったと思います。」



