学科・大学院

英語教育とは

TEFLは、Teaching English as a Foreign Languageを意味し、まさしく英語を外国語として教える方法について学ぶ学問分野です。しかし、TEFLといっても方法論だけを研究対象としているわけではありません。社会言語学、心理言語学、認知心理学をはじめとしてあらゆる研究分野が理論的背景として深くかかわっており、教授法以外にも幅広い知識の獲得を目的としています。
よく第二言語習得研究(Studies of Second Language Acquisition)との違いについて尋ねられますが、TEFLは第二言語習得研究とも密接な関係があります。第二言語習得研究では、人間はどのようにして言語を習得していくのかということから始まり、第二言語としての外国語習得過程についての分析調査が研究目的となっており、この研究結果はTEFLへ多くの示唆を与えています。
具体的な研究内容としては、それぞれのスキル(リーディング、ライティング、スピーキング、リスニング)や文法、語彙習得、学習ストラテジーなどの研究及びその教授法開発などがあります。また、近年話題となっている小学校英語教育についても取り上げ、その問題点を理解しながら効果的な教育方法の模索も研究目的となっています。成蹊小学校でのTeaching Assistant制度によって、在学中から小学校での英語教育の実践的な経験を積むことも可能です。

TEFLについての理解を深めるために下記のような著書を紹介します。

  • 『応用言語学事典』 研究社
  • 小池生夫 監修、SLA研究会編 『第二言語習得研究に基づく最新の英語教育』 大修館書店
  • 望月昭彦 編著 『新学習指導要領にもとづく英語科教育法』 大修館書店
  • 片山嘉雄、遠藤栄一、佐々木昭、松村幹男 編 『新・英語科教育の研究』 大修館書店