学科・大学院

英語専門科目について

英語英米文学科の学生は、全学共通の成蹊教養カリキュラムで学ぶ英語(College Englishなど)にくわえて、専門科目として提供される英語科目を履修します。TOEICやVELCTテストといった外部英語試験を全員が定期的に受験し、その成績をもとにクラス編成が行われるので、その時点での自分の英語力にあった内容の授業を受けることができます。また学修の継続性を考えた「積み上げ」式のカリキュラムを採用し、各学期ごとの難易度を設定しているので、入学時は平均程度の英語力の持ち主であっても、卒業時には高度な内容の英語を無理なく使いこなせるようになります。以下、具体的に紹介しましょう。

1年次から3年次までは必修科目Integrated Englishを履修し、英語の4技能(スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング)を統合して(integrated)学びます。開講学期によってとくにどの技能に重点をおくかは異なりますが、どの学期においても多読(extensive reading)が必須となっており、やさしい内容の英語の本を数冊から十数冊を読むことで英語でのコミュニケーションの土台を作り上げます。最終的に、専門課程の英語文献を読み、英語でレポートを書いたりプレゼンテーションをすることがごく当たり前のこととしてできるようになります。

1年次夏期集中講義期間(9月初旬)にはSummer Intensive が5日間連続で開講されます。英語ネイティブスピーカーの教員が担当するこの授業では、「プチ留学」気分を味わうことができます。英語を読む、聴く、話す、書くことへの心理的抵抗を取り去ってもらうためにもこうした「英語漬け」の環境に身を置くことは英語力向上のために必須だと私たちは考えています。

また、選択科目として、Grammar BasicsとWriting for Academic Purposesがあり、アカデミックな英語を操るのに必要な文法や、より高度なライティングを学べるようになっています。

英語英米文学科では、以上のような英語「を」教える英語専門科目が充実しているだけでなく、英語「で」の講義やゼミも多くあります。内容中心型教育(content-based instruction)という方法論を採用し、英語力を実践的に伸ばすためのカリキュラムが用意されています。たとえば、1年次前期必修のセミナー100は日本人教員による日本語でのゼミですが、英語の講義のノートテイキングや英語での発表についても学びます。1年次後期のセミナー300と2年次前期のセミナー100は英語ネイティブスピーカー教員による英語のゼミです。このようにつねに英語に触れて勉強する環境にありますから、積極的にそれらの授業に取り組み、折に触れて英語を使うようにすれば、国内にいながら相当な実力が身につくでしょう。意欲のある人は、さらに1年次夏から英語圏の大学への留学も可能ですので、ぜひ検討してください。