12月8日(日)の宵に、土星が月に隠される「土星食」が起こりました。
成蹊高校では、天文気象部がこの天文現象を捉える観測会を開催。
理科棟屋上の望遠鏡にカメラをつなげ、期末テストを終えた中学3年生から高校3年生を対象にライブ中継を行いました。
土星食の前には、月面上にアルファベットの「X」に似た模様が見える「月面X」が見られ、こちらも中継。
月面を強拡大して、「L」や「V」、そして「O」の模様(=クレーター)を探しました。
空が暗くなってくると、1.0等星の明るさで光る土星が、明るい月に重なるほどの近さに見えました。
望遠鏡では、土星に徐々に近づく月が捉えられ、ついに土星本体が明らかに円とは異なる形に欠け出すと、部員たちの興奮はMAXに。
ゆっくりと徐々に、約1分間の時間を掛けて、
環を持つ土星が月に沈んでゆくようすを堪能しました。
土星が沈んだ後の約40分間は、部員が一人ずつカメラの前に立って、自分が好きな天文の話を披露する時間に。
月の話、土星の話、ロケットの話、ブラックホールの話、宇宙の終わりの話、面白い名前の付いた星雲の話などなど、いろいろな話を聞くことができました。
翌朝には、中継を見た皆さんから大きな反響を頂きました。
中継の手法もほぼ確立できましたので、可能となりましたら、学外の皆様にも中継を公開し、
天文現象を見る楽しみを、多くの方と共有できればと思います。
<参考>
2022.11.8 皆既月食+天王星食を高校天文気象部がライブ中継しました
2021.05.26 皆既月食のオンライン観望会を開催
2020.12.21 天体ドームから木星と土星の接近を観測しました







