学科・大学院

教員メッセージ

稲葉 佳奈子 専門:スポーツ社会学

自己紹介

体育やスポーツの領域における女性の経験について、社会学的に研究しています。
最近は(1)1980〜90年代の女子スポーツ界(2)「女性活躍」志向と女子アスリートに関心をもっています。大学ではスポーツ実技の授業も担当しています。

受験生へのメッセージ

一般的にスポーツは、難しいことを考えずに「する」「みる」ことの代表格かもしれません。ですが、好きな場合も嫌いな場合も含め、多くの受験生にとって身近なスポーツや体育を通じて「社会問題」や「社会のあり方」について考えることができます。

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今田 絵里香 専門:メディア史、教育社会学、ジェンダー研究

自己紹介

戦前戦後日本の少年少女雑誌を中心に研究しています。
戦前戦後日本の男女別学・男女共学についても明らかにしようとしています。わたしたちの社会の「男らしさ」「女らしさ」、すなわち、社会的性差・文化的性差であるジェンダーが、どのように作られて、どのように広められたのかに関心があります。そして、そのジェンダーを作ったもの、広めたものの一つがメディアであるといわれています。したがって、メディアを調査することで、ジェンダーが作られ、広められたプロセスを明らかにできると考えています。このような関心に基づいて、『「少年」「少女」の誕生』(ミネルヴァ書房、)『新装版 「少女」の社会史』(勁草書房、2022年)、『「少年」「少女」の誕生』(ミネルヴァ書房、2019年)を出版しました。

受験生へのメッセージ

大学は「学びたい」と思っている人には、楽園のようなところだと思います。自分自身の「なぜ○○なんだろうか」という疑問を大切にして、その疑問をもとに本をさがしたり、読み込んだりして、解答をさがしていくことができます。授業を受けるなかで、その解答の手がかりが見つかります。そうするなかで、だんだん「おそらく○○である」という解答がおぼろげに見えてきて、わくわくすることでしょう。解答をつかみかけてきたときには、ゼミの時間に自分自身の「おそらく○○である」という解答を誰かに聞いてもらって、意見をもらうことができます。
現代社会学科には、ラジオ番組の制作、映像作品の制作ができる「メディア・リテラシー演習」もありますので、作品を創造することをとおして、自分自身の疑問を見つけたり、その解答につながる道をさがしあてたりすることができ、創造することの面白さをつかみとることができます。大学で自分自身の学びを大切にすることをとおして、自分自身の人生を切りひらいていくことの楽しさを味わってほしいと思います。

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金 善美 専門:都市社会学、地域社会学

自己紹介

私は社会学を私は社会学を専門とし、都市社会学・地域社会学を中心に研究しています。
都市や地域といった生活の場に注目し、地域の移り変わりやまちづくりの過程のなかで、人々の関係性や社会のしくみがどのように形づくられ、変化していくのかを検討してきました。大学院生時代には、東京の下町エリアに住み込みながら、地域の変化と人々の生活実践について現地調査を行いました。 これまでの研究では、都市の再編や地域コミュニティの変容を主な対象としつつ、その一部として文化政策や芸術をめぐる取り組みも分析してきました。主要な著作に、『隅田川・向島のエスノグラフィー―「下町らしさ」のパラドックスを生きる―』(2018年)があります。具体的な地域の経験や語りを手がかりに、都市と社会の変化を捉えることを目指しています。

受験生へのメッセージ

まちを歩いていると、同じ場所でも、見る人によってまったく違う風景が立ち上がってくることがあります。私自身、現地に足を運び、人々の暮らしのそばで話を聞きながら、地域の移り変わりやまちづくりを考えてきました。大きな出来事よりも、日々の小さな変化や「なんとなく気になる」という感覚のなかに、社会を理解する手がかりが隠れていると感じています。都市や地域、人の暮らしに関心がある人はもちろん、身近な違和感を出発点に考えてみたい人にも、社会学はきっと面白い入口になると思います。

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内藤 準 専門:計量社会学、数理社会学、自由と責任、社会階層とネットワーク、社会的排除・差別

自己紹介

社会学という分野で、おもに社会調査と実験データ、統計的な分析手法を使って、さまざまなことを研究しています。
大学院に進学して最初の研究テーマは、差別やいじめといった社会的排除の理論的研究でした。その考察から分かったのは、差別やいじめをうける人びとの経験が、自由な行為主体として承認されず無力化される経験を含むことでした。そこから、人びとに自由を与える社会経済的地位や資源分配(社会階層)について、また社会的サポートをもたらすネットワークなどについて研究するようになりました。最近では、人びとの社会的紐帯と信頼との関係や、自由選択の機会が個人にもたらす影響の実験研究などもおこなっています。
高校時代から続けている唯一の趣味は、オートバイに乗ったりカスタムしたりすることです。いつか子どもたちとバイクに乗るのが夢です。

受験生へのメッセージ

「社会人」という言葉はよくご存知だと思います。大学生は卒業のことを「社会に出る」と言ったりします。しかしこれはとても不思議な言葉です。なぜなら、高校生であれ大学生であれ教員であれ、私たち誰もが「社会のなかで暮らす人」のはずだからです。
それでは、あえて「社会人になる」と言うことの背後には何があるのでしょうか。少し見てみると、どうやら「社会人」の内実は明確でなく、学校からの卒業、就職と経済的な自立、「一人前」とか「大人」とか、そうした曖昧なイメージで人びとの成長を語る言葉でしかないようなのです。しかし例えば、働きながら高校に通う生徒はどうでしょう。働こうにも働けない事情のある人は一人前の社会人になれないのでしょうか。自分の成長を「社会に出る」と安易に語ってしまうとき、私たちは現実の多様性を忘れ、「標準的でない誰か」の存在を無意識に排除していないでしょうか。
社会学には大学ではじめて触れる人も多いと思います。皆さんが興味をもった事柄ならなんでも社会学の研究テーマになります。しかしどんなテーマを選んでも、社会学的な研究のスキルは、こうした〈曖昧で常識的な日常〉の仕組みを読み解き、誰もがより良く生きられる社会のアイデアをもたらします。そうしたアイデアは、皆さんの仕事や暮らしで必ず役立つ力になるでしょう。ともに研究する皆さんを、心から歓迎します。

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